【2026-27シーズン日程】FIS公式カレンダーで見る男女別の開催スケジュール
2026年10月31日時点で、FISが公開している男子・女子の2026-27シーズン競技カレンダーを整理すると、開幕から年末年始、日本開催、世界選手権期間、プラニツァ最終戦という流れになっています。
FISの公式資料では、男子カレンダーは2026年10月7日、女子カレンダーは10月22日に掲載されています。男女共通の開催地でも、競技日や種目が異なる場合があるため、開催期間だけでなく競技別の日程を確認することが大切です。
2026年11月~12月の開幕・前半戦
シーズン最初の開催地はノルウェーのリレハンメルです。
- 11月20日:男女混合団体戦
- 11月21~22日:男女個人戦
男女とも同じ開催地でシーズンをスタートします。その後はフィンランド、オーストリア、ポーランド、ドイツ、スイスへと転戦します。
2027年1月~3月の主要日程
以下はFISの男女別公式カレンダーを照合した主要スケジュールです。
出典:FIS 2026-27男子・女子公式競技カレンダー。世界選手権はワールドカップとは別の大会です。
男子スキージャンプW杯の日程
男子は次のような流れでシーズンを戦います。
- 11月20~22日:リレハンメル
- 11月28~29日:ルカ
- 12月5~6日:ヴィスワ
- 12月11~13日:ティティゼー・ノイシュタット
- 12月19~20日:エンゲルベルク
- 12月29日:オーベルストドルフ
- 1月1日:ガルミッシュ・パルテンキルヘン
- 1月3日:インスブルック
- 1月6日:ビショフスホーフェン
- 1月16~17日:ザコパネ
- 1月23~24日:札幌
- 1月29~31日:ヴィリンゲン
- 2月6~7日:レークプラシッド
- 2月13~14日:ラハティ
- 2月20~21日:ヴィケルスン
- 3月13~14日:オスロ
- 3月19~21日:プラニツァ
札幌では1月23日に男子個人戦と混合団体戦、24日に男子個人戦が予定されています。
また、プラニツァでは19日に男子個人戦、20日に男子団体戦、21日に男子スキーフライング個人戦が組まれています。
女子スキージャンプW杯の日程
女子は男子とは一部異なる開催地を回ります。
- 11月20~22日:リレハンメル
- 11月28~29日:ヒンツェンバッハ
- 12月4~5日:ヴィスワ
- 12月12~13日:ティティゼー・ノイシュタット
- 12月19~20日:エンゲルベルク
- 12月28日:オーベルストドルフ
- 12月31日:ガルミッシュ・パルテンキルヘン
- 1月2日:インスブルック
- 1月5日:ビショフスホーフェン
- 1月9~10日:リュブノ
- 1月15~16日:張家口
- 1月19~20日:蔵王
- 1月22~23日:札幌
- 1月29~31日:ヴィリンゲン
- 2月5日・7日:レークプラシッド
- 2月11~12日:ラハティ
- 2月18日:ヴィケルスン
- 2月20~21日:フィラハ
- 3月13~14日:オスロ
- 3月20日:プラニツァ
女子のプラニツァ最終戦は3月20日の予定です。男子の最終競技日である21日とは異なります。
日程を見るときに注意したい2つのポイント
2026-27シーズンの女子カレンダーでは、12月5日のヴィスワ大会について個人戦または団体戦のいずれかが調整中とされています。また、12月31日のガルミッシュ・パルテンキルヘン大会には、国内スキー連盟による確認が未完了であることを示す注記があります。
さらに、天候や安全上の判断によって競技の中止・延期・開始時刻の変更が発生する可能性もあります。
旅行や観戦の予定を立てる場合は、FISの年間カレンダーだけでなく、各大会直前の競技プログラムとスタートリストも確認しておくと安心です。
【日本開催の見どころ】蔵王大会と札幌大会は何が違う?
2027年1月の日本ラウンド
蔵王大会・女子個人戦
蔵王大会は山形県で開催される女子ワールドカップです。FISの女子公式カレンダーでは、ヒルサイズHS102のジャンプ台を使用する個人戦が2日間予定されています。
蔵王のジャンプ台は、雪や風の影響を受けやすい屋外競技の特徴を理解するうえでも興味深い会場です。
女子選手にとっては、個人総合ランキングのポイントを積み上げる重要な機会となります。
2027年1月の日本ラウンド
札幌大会・男女ワールドカップ
札幌大会は、男女双方の競技が行われる日本ラウンドの中心的な大会です。
使用される大倉山ジャンプ競技場はHS137のラージヒルです。女子は22日に個人戦、23日に混合団体戦が予定されています。男子は23~24日に個人戦を実施し、23日には混合団体戦も組まれています。
混合団体戦は男女が一つのチームを組むため、個人戦とは異なる国別の競争が見られます。
蔵王と札幌の比較
| 比較項目 | 蔵王 | 札幌 |
|---|---|---|
| 開催日 | 1月19~20日 | 1月22~24日 |
| 主な対象 | 女子 | 男女 |
| ジャンプ台 | HS102 | HS137 |
| 競技 | 女子個人戦 | 男女個人戦・混合団体戦 |
| 注目点 | 女子総合順位争い | 日本代表の男女の活躍 |
この違いは観戦計画にも関係します。女子選手を中心に観戦したい人には蔵王、男女の競技や混合団体戦を幅広く楽しみたい人には札幌が適しています。
2026-27年のスキージャンプ日本代表に注目
全日本スキー連盟(SAJ)が公表している2026-27シーズンの強化指定選手には、男子・女子それぞれ注目選手が名を連ねています。
男子の主な強化指定選手
- 小林陵侑
- 二階堂蓮
- 中村直幹
- 内藤智文
- 佐藤幸椰
- 小林朔太郎
女子の主な強化指定選手
- 丸山希
- 高梨沙羅
- 伊藤有希
- 勢藤優花
- 宮嶋林湖
特に女子では丸山希、高梨沙羅、伊藤有希の経験と実績に注目したいところです。
男子では小林陵侑と二階堂蓮が中心的な存在として期待されます。
なお、強化指定選手のリストは代表候補となる選手の育成・強化に関する資料であり、各大会の出場者を確定するスタートリストとは異なります。実際の出場選手は大会ごとのエントリーで確認する必要があります。
【年末年始の大一番】ジャンプ週間・フォーヒルズトーナメントとは?
スキージャンプワールドカップの年末年始を象徴する大会が、ジャンプ週間です。
正式にはフォーヒルズトーナメント(Four Hills Tournament)と呼ばれ、ドイツとオーストリアの4会場を転戦します。
4つの開催地と競技日程
男子の日程は次のとおりです。
| 開催地 | 競技日 |
|---|---|
| オーベルストドルフ | 12月29日 |
| ガルミッシュ・パルテンキルヘン | 1月1日 |
| インスブルック | 1月3日 |
| ビショフスホーフェン | 1月6日 |
女子も同じ4会場を回りますが、競技日は12月28日、12月31日、1月2日、1月5日と男子とは異なります。
なぜジャンプ週間は特別なのか
ジャンプ週間は、4大会の結果を通じてシリーズ全体の優勝者を決める伝統的な大会です。
通常のワールドカップ個人戦では、その大会での順位と総合ランキングのポイントが重要になります。一方、ジャンプ週間では4会場を通じた安定感が問われます。
一つの大会で優勝しても、残りの競技で大きく順位を落とせばシリーズ優勝は難しくなります。
選手に求められるのは、特定のジャンプ台への適応だけではありません。異なる助走路、風向き、着地斜面に対応する技術と集中力が必要です。
2027年2月はファールン世界選手権にも注目
2027年2月22日から3月7日までは、スウェーデンのファールンでFISノルディックスキー世界選手権が予定されています。
これはワールドカップとは別の国際大会です。
ワールドカップでは年間を通したポイント争いが中心となる一方、世界選手権では個々の種目で世界王者を決定します。
したがって、ファールンの結果とワールドカップ総合ランキングは区別して見る必要があります。
【競技ルールを解説】飛距離点・飛型点・ウインドファクターの仕組み
スキージャンプの魅力は、単純に遠くへ飛べば勝てる競技ではない点にあります。
選手のジャンプは複数の要素から採点され、飛距離、空中姿勢、着地、風の条件などが総合的に評価されます。
1. 飛距離点:K点を基準に計算
飛距離点は、ジャンプ台ごとに設定されているK点を基準に計算します。
一般的な基準は次のとおりです。
- K点に到達すると60点
- K点より遠くまで飛べば加点
- K点より手前に着地すれば減点
例えば、ラージヒルでK点が120mの場合、125mまで飛べば基準点に距離による加点が加わります。
一般的なラージヒルの換算では、K点から1m遠くなるごとに1.8点が加算されます。ノーマルヒルでは1m当たり2.0点が基本です。
ただし、実際の換算条件は競技規則とジャンプ台の設定に従います。
2. 飛型点:空中姿勢と着地を評価
飛型点は審判によって採点されます。
5人の審判がそれぞれ20点満点で評価し、最高点と最低点を除外した3人分の合計が採用されます。
主に評価されるのは次の3点です。
- 飛行中の姿勢
- 着地の安定性
- 着地後の滑走姿勢
飛距離が長くても、着地で大きくバランスを崩せば飛型点が下がります。
反対に、安定した飛行姿勢と美しい着地は高得点につながります。
3. ウインドファクター:風による有利・不利を補正
ジャンプ競技では風が結果を大きく左右します。
追い風は選手にとって不利になりやすく、向かい風は飛距離を伸ばしやすい傾向があります。
そこでFISは、風の向きと強さを数値化して得点を補正するウインドファクターを採用しています。
- 不利な風条件:ポイントを加算
- 有利な風条件:ポイントを減算
この補正があることで、単純な飛距離比較では評価しきれない気象条件の差を調整できます。
4. ゲートファクター:スタート位置も得点に反映
スタートゲートの高さもジャンプに影響します。
助走距離が長くなれば速度を得やすくなり、飛距離が伸びる可能性があります。
逆に、スタート位置が低くなれば助走速度が落ちる場合があります。
ゲートファクターは、こうしたスタート位置の違いによる影響を得点に反映する仕組みです。
個人戦と団体戦の違い
個人戦は各選手のジャンプの合計得点で順位を決めます。
標準的な個人戦では2回のジャンプを行い、合計点で勝敗が決まります。競技中止などの例外的なケースでは、1回目の結果が最終成績になる場合もあります。
団体戦では、国ごとに編成されたチームの選手が順番にジャンプします。標準的な4人制団体戦では、それぞれの選手の得点を合算して順位を決定します。
混合団体戦は男女が同じチームで競い、男女それぞれの得点がチーム成績に反映されます。
なお、FIS規則では通常のチーム戦は4人編成、スーパーチーム戦は2人編成という違いもあります。
【総合ランキングと歴代優勝者】2026-27シーズンの注目選手は?
ワールドカップでは、各大会の順位だけでなく、シーズンを通じて獲得したポイントの合計が重要です。
個人総合ランキングでは、年間を通じて安定した成績を残した選手がクリスタルトロフィーを獲得します。
ワールドカップ総合ポイントの仕組み
2026-27シーズンのFIS男子・女子ワールドカップ規則では、個人戦のポイント配分は男女共通です。
| 順位 | 獲得ポイント |
|---|---|
| 1位 | 100点 |
| 2位 | 80点 |
| 3位 | 60点 |
| 4位 | 50点 |
| 5位 | 45点 |
| 6位 | 40点 |
| 7位 | 36点 |
| 8位 | 32点 |
| 9位 | 29点 |
| 10位 | 26点 |
| 11~30位 | 24~1点 |
30位までがポイント獲得の対象です。
ここで覚えておきたいのは、個人総合ランキングと国別ランキングの違いです。
個人総合では個人戦のポイントが集計されます。一方、国別のネーションズカップでは個人戦に加え、団体戦や混合団体戦のポイントも反映されます。
つまり、日本代表の国別順位を追う場合は、個人戦だけでなく団体戦の結果にも注目する必要があります。
2025-26シーズンの総合優勝者
2026-27シーズンの有力選手を考えるうえで、直前の2025-26シーズンの結果は重要です。
| 区分 | 選手 | 2025-26シーズンの実績 |
|---|---|---|
| 男子 | ドメン・プレブツ | 男子個人総合優勝 |
| 女子 | ニカ・プレブツ | 女子個人総合優勝、3連覇 |
スロベニアのドメン・プレブツは2025-26シーズンに男子総合優勝を達成しました。
女子のニカ・プレブツも総合優勝を果たし、3シーズン連続のクリスタルトロフィー獲得となりました。
FISによれば、女子で3連覇を達成した選手は、ポーランドのアダム・マリシュ、ノルウェーのマーレン・ルンビに続く歴史的な存在です。
歴代総合優勝者と日本選手の実績
歴代の総合優勝者を見ると、男子ではマッティ・ニッカネンとアダム・マリシュがそれぞれ4回の総合優勝を記録しています。
女子では日本の高梨沙羅が4回の総合優勝を達成しています。
高梨は2012-13、2013-14、2015-16、2016-17シーズンに女子総合優勝を果たしました。個人ワールドカップ通算63勝という実績も残しています。
日本のスキージャンプ界を語るうえで、高梨の実績は欠かせません。
また、2025-26シーズンには丸山希が女子の表彰台に複数回上がり、最終戦のプラニツァでも3位に入りました。日本女子の新たな中心選手として、2026-27シーズンの活躍にも期待が集まります。
2026-27シーズンで注目したい3つのポイント
1. 小林陵侑と二階堂蓮の男子総合争い
日本男子では、国際大会で実績を重ねてきた小林陵侑と二階堂蓮に注目したいところです。特にラージヒルやスキーフライングでの飛距離、着地の安定感がポイントになります。
2. 丸山希と高梨沙羅の女子個人戦
丸山希の勢いと、高梨沙羅の経験がどのように競技結果へ結びつくかが見どころです。蔵王と札幌の国内開催では、日本の観客の前でどのようなジャンプを見せるかにも注目が集まります。
3. プラニツァで決まる最終順位
3月のプラニツァは、男子の総合優勝争いを決める最終舞台です。
スキーフライングの大ジャンプだけでなく、年間を通じたポイントの積み上げが最終順位を左右します。
【よくある質問】スキージャンプワールドカップに関するFAQ
Q1:スキージャンプワールドカップ2026-27の開幕日はいつですか?
A1:2026年11月20日です。ノルウェーのリレハンメルで男女混合団体戦が予定され、21~22日には男女の個人戦が行われます。
Q2:蔵王大会と札幌大会はいつ開催されますか?
A2:蔵王大会は2027年1月19~20日、札幌大会は1月22~24日です。蔵王は女子個人戦、札幌は男女個人戦と混合団体戦が予定されています。
Q3:ジャンプ週間とフォーヒルズトーナメントは同じ大会ですか?
A3:はい。同じ大会を指します。オーベルストドルフ、ガルミッシュ・パルテンキルヘン、インスブルック、ビショフスホーフェンの4会場で行われる伝統的なシリーズです。
Q4:スキージャンプの総合ランキングはどのように決まりますか?
A4:シーズン中の個人戦で獲得したワールドカップポイントの合計で決まります。優勝は100点、2位は80点、3位は60点です。団体戦のポイントは国別ランキングに反映されます。
Q5:2026-27シーズンの日本代表は誰ですか?
A5:SAJの2026-27シーズン強化指定選手には、男子の小林陵侑、二階堂蓮、女子の丸山希、高梨沙羅、伊藤有希などが含まれています。各大会の出場者は別途発表されるエントリー情報で確認できます。
Q6:2026-27シーズンの最終戦はいつですか?
A6:スロベニアのプラニツァ大会です。大会期間は3月18~21日で、女子は20日、男子は21日に最終競技が予定されています。
まとめ:2026-27シーズンは蔵王・札幌とプラニツァが重要な見どころ
スキージャンプワールドカップ2026-27シーズンは、11月20日のリレハンメル開幕から3月のプラニツァ最終戦まで、ヨーロッパやアジア、北米を舞台に競技が展開されます。
日本のファンにとって特に重要なのは、1月19~20日の蔵王大会と、1月22~24日の札幌大会です。蔵王は女子個人戦、札幌は男女の個人戦と混合団体戦が予定されており、日本代表を応援する絶好の機会になります。
また、年末年始のジャンプ週間、2月のファールン世界選手権、3月のプラニツァ最終戦も見逃せません。個人総合ランキングだけでなく、ネーションズカップや団体戦の結果まで追うことで、シーズン全体の競争構造がより明確になります。
観戦する際は、飛距離だけでなく、飛型点、風の補正、ゲートの変更にも注目してみてください。数字の裏側にある選手の技術と判断が分かると、スキージャンプの面白さはさらに深まります。
2026-27シーズンは、日本勢が国内開催でどこまで存在感を示し、世界の強豪と渡り合えるか。その戦いの行方に注目です。 (出典: スキー ジャンプ ワールド カップ(Yahoo!ニュース))