【旭大星とは?】大串拓也のプロフィールと大島部屋での歩み
旭大星は、北海道旭川市出身の元大相撲力士だ。四股名は「きょくたいせい」と読み、本名は大串拓也。1989年10月18日生まれで、身長185cmの体格を生かし、投げや出し投げなどを得意としていた。
日本相撲協会の公式プロフィールに掲載されている主な情報は次のとおりだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本名 | 大串拓也 |
| 四股名 | 旭大星 託也 |
| 生年月日 | 1989年10月18日 |
| 出身地 | 北海道旭川市 |
| 所属部屋 | 大島部屋 |
| 身長 | 185cm |
| 公式プロフィール上の体重 | 145.3kg |
| 初土俵 | 2008年1月場所 |
| 新十両 | 2014年7月場所 |
| 新入幕 | 2018年5月場所 |
| 最高位 | 西前頭8枚目 |
| 引退場所 | 2025年1月場所 |
大島部屋に入門した理由と相撲人生の始まり
旭大星は高校時代、旭川大学高校(現・旭川志峯高校)の柔道部に所属していた。
もともとは高校卒業後も柔道を続けたいという思いがあったが、周囲の勧めもあり相撲の道へ進むことになる。
2008年1月場所に初土俵を踏み、四股名を大串から旭大星へ変更。大島部屋で本格的な力士生活をスタートさせた。
入門当初から順風満帆だったわけではない。相撲経験が豊富だったわけでもなく、厳しい稽古や共同生活に適応しながら、少しずつ実力を身につけていった。
2014年7月場所には新十両に昇進。初土俵から約6年半をかけて、関取という大きな目標に到達した。
師匠・大島親方との関係
旭大星の力士人生を語るうえで欠かせないのが、大島親方との関係だ。
引退会見に同席したのは、元関脇旭天鵬の大島親方。現役時代には兄弟子として接していた人物でもある。
2025年1月の引退会見では、師匠が旭大星の入門当時を振り返り、体が小さく相撲経験もなかったため、当初はすぐに辞めるのではないかと思っていたと明かしている。
それだけに、最高位の前頭8枚目まで昇進し、17年間にわたって現役を続けたことは、周囲にとっても大きな成長だった。
【旭大星の戦績・通算成績】新入幕2018年と敢闘賞獲得までの軌跡
旭大星の現役生活で最も大きな転換点となったのは、2018年5月場所だ。
この場所で念願の新入幕を果たすと、幕内で10勝5敗という好成績を残した。新入幕力士として存在感を示し、敢闘賞も受賞している。
長年の下積みを経て、幕内の舞台で結果を残した瞬間だった。
旭大星の主な経歴・年表
| 時期 | 出来事 | 実績・背景 |
|---|---|---|
| 2008年1月 | 初土俵 | 大串から相撲人生を開始 |
| 2014年7月 | 新十両 | 関取に昇進 |
| 2018年5月 | 新入幕 | 10勝5敗で敢闘賞を受賞 |
| 2018年以降 | 幕内・十両で活躍 | 幕内在位は通算4場所 |
| 2022年初場所 | 左膝の重傷 | 5場所連続休場 |
| 2022年九州場所 | 序ノ口から再起 | 関取復帰を目指す |
| 2024年7月場所 | 幕下まで復帰 | 東幕下19枚目まで番付を戻す |
| 2024年9月場所 | 幕下で2勝5敗 | 負け越し |
| 2024年12月25日 | 引退届を提出 | 翌26日に日本相撲協会が発表 |
| 2025年1月 | 引退 | 17年間の力士生活に幕 |
通算成績は483勝434敗80休
日本相撲協会の公式プロフィールによると、旭大星の生涯戦歴は次のとおり。
生涯戦歴・100場所
幕内戦歴・4場所
敢闘賞
最高位
金星
特筆すべきなのは、幕内での在位が4場所だったことだ。
幕内に長期間定着した力士ではないものの、新入幕の場所で10勝を挙げ、三賞の一つである敢闘賞を獲得した実績は明確に残っている。
また、敢闘賞は通算1回。殊勲賞と技能賞は受賞していない。
旭大星のキャリアを評価する際には、最高位だけでなく、長い下積みを経て幕内昇進を実現したこと、そして故障後に序ノ口から再起したことも見逃せない。
【旭大星はなぜ引退した?】左膝の大けがと2025年1月場所までの経緯
旭大星の引退理由として最も大きかったのは、左膝の重傷と、それによって失われた関取復帰への道筋だった。
単に年齢を理由に引退したわけではない。
2022年の左膝のけがで5場所連続休場
大きな転機となったのは2022年初場所だった。
左膝の大けがによって十両から幕下へ番付を落とし、その後は手術などの治療を余儀なくされた。
日本相撲協会の公式記録や当時の報道によると、旭大星は2022年初場所から5場所連続で休場している。
力士にとって膝は、立ち合いの踏み込み、相手との押し合い、投げ技への対応など、あらゆる動作に関係する重要な部位だ。
特に旭大星のように投げや足技を得意とする力士にとって、膝の故障は相撲の組み立てにも影響する。
長期間土俵を離れた結果、番付は大きく下がっていった。
序ノ口からの再出発と関取復帰への挑戦
2022年九州場所、旭大星は序ノ口から再出発した。
元幕内力士が序ノ口まで番付を下げるのは、非常に厳しい状況だ。それでも旭大星は現役続行を選択した。
その後、徐々に番付を上げていき、2024年名古屋場所では東幕下19枚目まで復帰する。
関取復帰が現実的な目標として見え始めた時期だった。
しかし、次の2024年秋場所では2勝5敗と負け越し。続く九州場所も全休した。
2025年初場所の番付は西三段目20枚目まで下がっていた。
引退を決断した本当の理由
2024年12月25日、旭大星は日本相撲協会に引退届を提出。翌26日に受理されたことが発表された。
2025年1月8日には、東京・両国国技館で引退会見が行われた。
この会見で明らかになったのは、関取復帰が難しいと判断したことが決断の大きな理由だったという点だ。
デイリースポーツの報道では、旭大星は関取を目指して努力する部屋の仲間たちがいる中で、関取復帰が無理だと思いながら残ることは失礼だという趣旨を説明している。
つまり、引退は単なる故障による断念ではなく、自身の競技力と今後の可能性を見極めたうえでの決断だった。
2025年1月8日の引退会見で語ったこと
引退会見では、師匠の大島親方と並び、終始笑顔で報道陣の質問に答えた。
日刊スポーツは、本人の言葉として次のコメントを報じている。
「楽しい17年間だった。好きな相撲を取れなくなるのは寂しいけど、引退することに未練はない」
この言葉から伝わるのは、17年間の力士生活を後悔していないという気持ちだ。
左膝の故障、序ノ口からの再出発、関取復帰への挑戦。簡単な道のりではなかったが、最後は自分自身で区切りをつけた。
なお、旭大星は日本相撲協会には残らない道を選んでいる。断髪式については、2025年1月の報道時点では未定とされていた。
【旭大星の現在は?】油そば店の修業から相撲体験の仕事まで
2026年現在の旭大星こと大串拓也は、現役時代とは異なる形で相撲に関わりながら、新しい仕事に取り組んでいる。
引退直後に目指していたのは、飲食店経営だった。
油そば店「きりん寺」で修業を開始
引退後の進路として最初に報じられたのが、油そば店での仕事だ。
2025年1月8日の日刊スポーツによると、大串は東京都内の油そば店「きりん寺」で修業していた。
当時は掃除や皿洗いなど、基本的な仕事から取り組み、将来的には自分の店を持ちたいという夢を語っていた。
また、引退直前の2024年12月28日にも、油そば店の経営を目指していることを明かしている。
以前から店のオーナーと付き合いがあり、その縁をきっかけに飲食業を学ぶことになったという。
SUMOエージェンシーに加入
2025年6月13日には、SUMOエージェンシーが大串拓也の加入を発表した。
発表内容では、飲食店の独立開業を目指して飲食店で勤務する一方、イベント出演や講演会などにも挑戦していくと紹介されている。
これは引退後の活動が飲食業だけに限定されていないことを示す動きだった。
現役時代の知名度や経験を生かし、相撲に関連する仕事にも活動の幅を広げていった。
2025年12月には母校で講演
さらに、2025年12月12日には母校の旭川志峯高校で講演会に登壇した。
同校の公式発表によると、大串は「可能性を広げる!志峯高校 夢講演会」の講師を務め、現役時代の経験を交えながら生徒たちに話をした。
講演では、生徒からの質問に答えたほか、現役柔道部員との力比べなども行われた。
同校は、当時の活動について、外国人向けの相撲体験コーディネーターやSUMOエージェンシーの仕事を通して、大相撲の魅力を国内外に伝えていると紹介している。
2026年は外国人向けの相撲パフォーマンスにも活動を拡大
2026年3月31日公開の『Tarzan Web』のインタビューでは、大串がインバウンド向けの相撲パフォーマンスにも取り組んでいることが紹介された。
現役時代の経験を生かし、相撲の魅力を海外の人々に伝える仕事は、引退後の新たな活動の一つとなっている。
また、2026年4月1日に開催された「ヤメ力士超相撲」の発表記者会見にも出席。元幕内力士たちと再び土俵に立つ企画への参加を表明していた。
本人は会見で、引退後も稽古場に顔を出して四股を踏むなど、体づくりを続けていると説明。大会での優勝にも意欲を示していた。
ただし、同大会は当初予定されていた2026年6月6日の開催が4月10日に延期された。主催者は制作体制の見直しと公演内容の充実を理由に挙げており、公式発表ではチケット代金の払い戻しも案内されている。
したがって、旭大星が6月の大会に実際に出場したとする情報は正確ではない。新しい開催日程についても、公式サイトの延期告知を確認する必要がある。
【旭大星の体重変化と映画『辛抱』】現役時代から変わった現在の姿
2026年の旭大星を語るうえで、もう一つ注目されているのが体重の変化だ。
力士時代の大きな体格から、引退後はトレーニングと食事管理によって身体を大きく変えている。
半年間で43kgの減量に成功
2026年3月31日公開の『Tarzan Web』の記事では、大串が取り組んだ減量について詳しく紹介されている。
記事によると、減量開始時の体重は153kg。そこから約半年で110kgまで落とし、43kgの減量に成功したという。
その後、インバウンド向けの相撲パフォーマンスに取り組むため、少し体重を戻し、取材時点では123kgを維持していた。
大串拓也の体重変化
減量開始時
半年後
2026年取材時
半年間の減量幅
筋トレと食事管理を組み合わせた生活
大串が取り入れているのは、筋力トレーニングと有酸素運動、食事内容の見直しだ。
同記事では、週3〜5回の筋トレに励んでいることが紹介されている。
具体的には、次のような習慣だ。
- 筋肉の部位を分けてダンベルトレーニングを行う。
- バイクやウォーキングなどの有酸素運動を取り入れる。
- たんぱく質を意識した食事に切り替える。
- 炭水化物や塩分、マヨネーズなどの摂取量を調整する。
現役時代はちゃんこや大量の食事で身体を大きく保つ必要があったが、引退後は競技環境が変わった。
そのため、現役時代と同じ食生活を続けるのではなく、新しい活動量に合わせて身体を管理している。
特に興味深いのは、単純に体重を落とすことだけが目的ではない点だ。相撲パフォーマンスに必要な身体づくりも考え、110kgまで減量した後に123kgまで戻している。
これは、力士としての体格を維持する生活から、引退後の仕事に適した身体をつくる生活へ移行していることを示している。
ドキュメンタリー映画『辛抱』とは?
旭大星には、力士として活躍する以前から、もう一つ知られた作品がある。
それが、フランス人女性監督ジル・クロンが手掛けたドキュメンタリー映画『辛抱』だ。
2013年公開・約83分
- 監督:ジル・クロン
- 出演:大串拓也(旭大星)
- 内容:大島部屋への入門から半年間を追った記録
この作品は、大串が高校卒業後に柔道の道へ進みたいと考えていたにもかかわらず、周囲の勧めを受けて相撲部屋に入門するところから始まる。
相撲部屋での稽古や共同生活、力士として成長していく過程を追った内容だ。
映画の面白さは、完成された幕内力士の華やかな姿ではなく、まだ将来が見えない若い力士の出発点を記録していることにある。
後に前頭8枚目まで昇進し、敢闘賞を受賞する人物が、どのような環境で相撲人生を始めたのか。
2025年に引退した後の人生まで知ると、映画に映る若き日の大串の姿は、さらに違った意味を持って見えてくる。
【旭大星に関する噂と事実】油そば店の開業や2026年の活動を検証
旭大星について検索すると、引退後の飲食店経営や現在の体重、活動状況など、さまざまな情報が見つかる。
ただし、過去の報道と2026年の情報を同じ時点の話として扱うと、現在の状況を誤解する可能性がある。
主な論点を整理しておきたい。
| 検索される疑問 | 確認できる事実 |
|---|---|
| 油そば店を開業した? | 2025年1月時点では「きりん寺」で修業中。独立開業は目標として報じられた |
| 現在も飲食店で働いている? | 2025年6月の発表では飲食店勤務。2025年12月以降は相撲体験関連の仕事も確認できる |
| 相撲協会に残った? | 残らずに引退後の活動へ移行 |
| 2026年も相撲を取っている? | 2026年4月の大会発表会見で出場を表明したが、大会自体は延期 |
| 現在の体重は? | 2026年3月公開の取材記事では123kg |
| 最高位は大関? | 最高位は西前頭8枚目 |
| 敢闘賞を受賞した? | 2018年5月場所に1回受賞 |
特に注意したいのは、油そば店の開業についてだ。
引退会見で語られたのは、あくまで将来の独立開業という目標である。2026年の活動報道でも、相撲体験コーディネーターやインバウンド向けの仕事が紹介されているが、本人名義の油そば店を開業したという発表は確認できない。
また、体重についても、日本相撲協会のプロフィールに掲載された145.3kgと、2026年のインタビューで紹介された123kgは、異なる時点の数値だ。
数字だけを比較して誤りと判断するのではなく、いつ、どの媒体で紹介された数値なのかを確認することが大切だ。
【旭大星に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:旭大星はなぜ引退したのですか?
A1:2022年初場所から左膝の重傷によって長期休場し、序ノ口から関取復帰を目指しました。しかし、2024年秋場所で負け越し、九州場所も全休。関取復帰が難しいと判断し、2024年12月に引退届を提出しました。引退場所は2025年1月場所です。
Q2:旭大星は2026年現在、何をしていますか?
A2:大串拓也として、外国人向けの相撲体験コーディネーターや相撲パフォーマンスなどに携わっています。SUMOエージェンシーにも加入し、イベントや講演活動にも取り組んでいます。
Q3:旭大星は油そば店を開業したのですか?
A3:引退直後は東京都内の「きりん寺」で修業しており、独立開業を目標にしていました。ただし、2026年10月時点で本人名義の店舗を開業したという確かな発表は確認できません。
Q4:旭大星の最高位と通算成績は?
A4:最高位は西前頭8枚目です。日本相撲協会の公式記録では、生涯戦歴483勝434敗80休、幕内戦歴19勝23敗18休、敢闘賞1回となっています。
Q5:旭大星が出演した映画『辛抱』とは何ですか?
A5:2013年公開のドキュメンタリー映画です。ジル・クロン監督が、大串拓也の大島部屋への入門から半年間を記録しました。柔道を続けたいと思っていた青年が相撲の世界に入る姿を描いています。
まとめ:旭大星は引退後も相撲と新しい夢に向き合っている
旭大星こと大串拓也は、2008年の初土俵から17年間にわたり相撲界で活躍した元幕内力士だ。
2018年5月場所の新入幕で10勝を挙げ、敢闘賞を受賞。最高位は西前頭8枚目まで到達した。
しかし、2022年の左膝の重傷によって長期休場を経験し、序ノ口から再起を目指したものの、関取復帰はかなわなかった。2025年1月場所を最後に引退し、新しい人生へと踏み出した。
引退後は油そば店の開業を目指して飲食業を学び、SUMOエージェンシーへの加入や講演活動、外国人向けの相撲体験・パフォーマンスなど、活動の幅を広げている。
さらに2026年には、43kgの減量を達成した身体づくりも話題になった。
旭大星の歩みで印象的なのは、引退によって相撲との関係が途切れたわけではないことだ。力士として土俵に上がる立場から、相撲の魅力を伝える立場へと役割を変えている。
2026年現在の大串拓也は、元幕内力士としての経験を生かしながら、飲食業への夢と相撲に関わる新しい仕事の両方に挑戦している。
今後は油そば店の独立開業に関する発表や、相撲関連イベントへの出演などが注目される。17年間の現役生活で培った経験が、第二の人生でどのような形に結びついていくのか、引き続き注目したい。 (出典: 旭 大 星(Yahoo!ニュース))