伯方の塩はどこで作られる?愛媛・今治の2工場と原料、原産国の真相を徹底解説
2026年版|伯方の塩はどこで作られる?愛媛・今治の2工場と原料、原産国の真相を徹底解説
「伯方の塩はどこで作られているの?」「商品名に伯方とあるけれど、原料も日本産なの?」「メキシコやオーストラリアの塩を使っているのに、なぜ原産国は日本なの?」。スーパーでもおなじみの伯方の塩には、こうした疑問を持つ人も少なくありません。
2026年10月現在、伯方の塩を製造しているのは、愛媛県今治市にある伯方塩業株式会社の伯方工場と大三島工場です。原料にはメキシコまたはオーストラリアから輸入した天日塩田塩と、愛媛県の大三島工場沖で採取した瀬戸内海の海水を使用しています。つまり、外国産の塩をそのまま袋詰めしている商品ではなく、日本国内で独自の製造工程を経て完成する塩です。
この記事の重要ポイントまとめ
- 製造場所: 愛媛県今治市の伯方工場と大三島工場の2か所が製造拠点。
- 原料の産地: メキシコまたはオーストラリア産の天日塩田塩が93%、日本の海水が7%。
- 原産国: 日本国内の工場で溶解・ろ過・煮詰め・結晶化などの製造を行うため、商品としての原産国は日本。
- 名前の由来: 伯方島の塩田を復活させたいという消費者の願いから名付けられた。
- 工場見学: 大三島工場で無料見学が可能。2026年10月31日には伯方の塩まつりも開催予定。
【製造場所を調査】伯方の塩は愛媛県今治市の2つの工場で作られている
伯方の塩の製造場所は、愛媛県今治市です。
製造元の伯方塩業株式会社は、瀬戸内海に浮かぶ伯方島と大三島にそれぞれ工場を設けています。
商品名から伯方島だけで製造されていると思われがちですが、実際には大三島にも重要な製造拠点があります。
伯方工場の所在地は愛媛県今治市伯方町木浦
伯方工場の住所は、次のとおりです。
愛媛県今治市伯方町木浦甲841
伯方島に位置するこの工場は、伯方塩業株式会社の原点ともいえる製造拠点です。
会社の公式情報でも、伯方島で現在も塩づくりを行っていることが紹介されています。
商品名に使われている「伯方」という地名は、単なるブランド上のイメージではありません。会社の創業の背景と深く結び付いた場所なのです。
大三島工場の所在地は愛媛県今治市大三島町台
もう一つの重要な拠点が大三島工場です。
住所は、次のとおりです。
愛媛県今治市大三島町台32番地
大三島工場は、伯方の塩の製造工程を見学できるメイン工場です。
工場の近くには瀬戸内海が広がり、伯方の塩に使用する海水も、この工場沖から取水しています。
また、製造工程をガラス越しに見学できる通路や、昔の塩づくりを再現した施設も整備されています。
2つの工場と原料の関係を一覧で比較
| 関連する施設・原料 | 所在地・産地 | 主な役割・特徴 |
|---|---|---|
| 伯方工場 | 愛媛県今治市伯方町木浦甲841 | 伯方島にある製造拠点 |
| 大三島工場 | 愛媛県今治市大三島町台32 | メイン工場・工場見学施設 |
| 天日塩田塩 | メキシコ | 輸入原料の一つ |
| 天日塩田塩 | オーストラリア | 輸入原料の一つ |
| 瀬戸内海の海水 | 愛媛県今治市・大三島工場沖 | 原料の溶解とにがりの補給に使用 |
2026年10月1日付の伯方塩業株式会社の公式発表でも、両工場の所在地と原料の産地が公表されています。
このように、伯方の塩は愛媛県今治市に根を持つ製造体制によって生産されています。
【原料の産地を解説】メキシコ・オーストラリア産なのに日本の塩なの?
伯方の塩について、特に誤解されやすいのが原料の産地です。
実は、一般的な伯方の塩の原料は、すべて日本国内で採取されたものではありません。
伯方塩業株式会社の商品公式情報によると、定番の伯方の塩の原材料構成は次のとおりです。
- 輸入天日塩田塩:93%(メキシコまたはオーストラリア)
- 海水:7%(日本)
つまり、原料の大部分は海外で生産された天日塩田塩です。
メキシコ産の天日塩田塩とは?
メキシコでは、太陽熱と風を利用した大規模な塩田で天日塩が生産されています。
伯方塩業株式会社の公式説明では、メキシコのゲレロネグロ塩田が紹介されています。
この塩田では海水を引き込み、太陽と風の自然エネルギーを利用して、およそ2年かけて塩を結晶させます。
時間をかけて水分を蒸発させることで、天日塩田塩が作られる仕組みです。
オーストラリア産の天日塩田塩とは?
もう一つの主要な原料産地がオーストラリアです。
公式サイトでは、西オーストラリア州のシャークベイ塩田が紹介されています。
シャーク湾の海水を塩田に引き込み、太陽熱と風を利用して、およそ2〜3年かけて塩を結晶させます。
メキシコとオーストラリアのどちらの原料を使用するかについては、商品情報上「メキシコまたはオーストラリア」とされています。
日本の瀬戸内海の海水も重要な原料
海外産の天日塩田塩だけでは、現在の伯方の塩の特徴は生まれません。
大三島工場沖で採取した瀬戸内海の海水も使用されています。
海水を加える理由は、単に塩を溶かすためだけではありません。
天日塩田塩は、製造過程の特徴から、にがりがほとんど含まれていません。そこで日本の海水で溶かすことによって、海水由来のにがりを含む濃い塩水を作ります。
この工程が、伯方の塩特有のまろやかな塩味や、ほどよくにがりを残した仕上がりにつながっています。
なぜ原産国は日本なのか?
ここが最も重要なポイントです。
メキシコやオーストラリア産の原料を使っているにもかかわらず、伯方の塩の原産国は日本です。
伯方塩業株式会社の公式FAQでは、原産国を日本と明確に説明しています。
その理由は、原料の輸入後に愛媛県の工場で商品の性質を変える本格的な製造工程を行っているためです。
輸入した塩をそのまま包装して販売しているわけではありません。
日本の海水で溶解し、砂や泥などの不純物を取り除き、濃い塩水を煮詰めて再結晶させています。
消費者庁の食品表示に関する資料でも、商品の原産国は、商品の内容について実質的な変更をもたらす行為が行われた国を基準に考えると説明されています。
そのため、原料の産地と完成した商品の原産国は、必ずしも一致するわけではありません。
「原料は海外産を含むが、商品としての原産国は日本」というのが伯方の塩の正確な理解です。
【製造工程を徹底解説】伯方の塩はどのように作られる?
伯方の塩の特徴を理解するには、実際の製造工程を知ることが欠かせません。
伯方塩業株式会社の公式説明によると、製造は大きく分けて、濃い塩水を作る工程と、その塩水を煮詰めて塩を結晶化させる工程から成り立っています。
1. 輸入した天日塩田塩を海水で溶かす
最初に、メキシコまたはオーストラリアから輸入した天日塩田塩を、瀬戸内海の海水で完全に溶かします。
天日塩田塩は屋外で作られるため、結晶の中に砂や泥などが含まれることがあります。
そこで、一度海水に溶かすことで、不要な不純物を取り除きやすくします。
2. ろ過して濃い塩水を作る
溶解した塩水をろ過し、砂や泥などを取り除きます。
この工程によって、きれいな濃い塩水が完成します。
また、海水由来のにがりを含ませることも、この工程の重要な目的です。
3. 釜で煮詰めて塩を結晶化させる
次に、濃い塩水を釜に入れ、数時間かけて煮詰めます。
水分が蒸発すると、塩が結晶化します。
結晶した塩は水切りカゴなどを使って取り出し、余分な水分を分離します。
4. 数日間かけて自然乾燥させる
伯方の塩の特徴を生み出す重要な工程が自然乾燥です。
結晶した塩を屋内で数日間かけてゆっくり乾燥させます。
この方法によって、にがりをほどよく残した、しっとりとした塩に仕上げます。
大三島工場では、高さ2メートルを超える白い塩の山を見ることもできます。
5. 選別・検査・袋詰めを行う
乾燥した塩は、そのまま袋詰めされるわけではありません。
次のような工程を経て品質を確認します。
- フルイ機による異物の除去
- 除鉄機による金属異物の除去
- 色彩選別機による異物の選別
- オートチェッカーによる重量や金属の確認
- 人の目による最終検査
機械による選別だけでなく、最後に目視検査も実施している点が特徴です。
こうした工程を経て、家庭で使われる伯方の塩が完成します。
【名前の由来と歴史】なぜ伯方島で作られていないと思われるのか?
「伯方の塩」という名前を見れば、伯方島で採取した海水を使い、島内だけで製造していると思う人もいるかもしれません。
しかし、実際の名前の由来は、地理的な産地表示とは少し異なります。
伯方の塩は消費者運動から誕生した
伯方の塩が生まれた背景には、日本の塩づくりをめぐる歴史があります。
1971年、塩業近代化臨時措置法の成立などを背景に、従来の塩田による製塩からイオン交換膜製塩への転換が進みました。
これに対し、昔ながらの塩田塩を残してほしいという消費者運動が起こります。
伯方塩業株式会社の公式沿革によれば、この運動を母体として1973年8月13日に会社が設立されました。
当時は、国の塩専売制度のもとで製塩にも厳しい制約があり、輸入天日塩田塩を原料に使うことなどが求められていました。
そうした条件の中で試行錯誤を重ね、1973年12月に「伯方の塩」が誕生しました。
商品名に込められた願い
伯方塩業株式会社の公式説明によると、「伯方の塩」という名前には、伯方島の塩田を復活させたいという多くの人々の願いが込められています。
つまり、商品名は単純に原料の採取地や製造場所を示したものではありません。
かつての塩づくりを大切にしたいという思いを象徴する名称なのです。
この歴史を知ると、伯方島だけでなく大三島にも工場がある理由や、海外の天日塩田塩を原料に使いながら日本で独自の製法を続けている背景も理解しやすくなります。
【2026年最新】伯方の塩の工場見学はできる?所在地・営業時間・予約方法
伯方の塩の製造工程を実際に見てみたい人には、大三島工場の見学がおすすめです。
伯方塩業株式会社では、一般向けの工場見学を実施しています。
大三島工場の見学基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 伯方塩業株式会社 大三島工場 |
| 所在地 | 愛媛県今治市大三島町台32番地 |
| 見学時間 | 9:00〜16:00 |
| 受付終了 | 15:30 |
| 見学料金 | 無料 |
| 10名未満 | 原則予約不要 |
| 10名以上 | 事前予約が必要 |
| 主な休業日 | 水曜日、盆休み、秋祭り、年末年始など |
| アクセス | しまなみ海道・大三島ICから車でアクセス可能 |
見学では、天日塩田塩を海水に溶かす工程や、濃い塩水を煮詰める工程、自然乾燥などを見学できます。
ただし、製造スケジュールによっては製造ラインが停止している場合があります。
工場見学の予約は必要?
10名未満であれば、基本的に事前予約なしで見学できます。
10名以上の団体は、原則として1週間前までの予約が必要です。
また、工場見学通路はバリアフリーに対応しており、車椅子の貸し出しもあります。
小さな子ども連れでも訪問しやすい施設です。
なお、工場見学通路内は撮影禁止となっているため、訪問時には施設の案内に従いましょう。
2026年10月31日は伯方の塩まつりを開催予定
2026年の最新情報として注目したいのが、伯方の塩まつりです。
伯方塩業株式会社の公式発表によると、2026年10月31日(土)に大三島工場で開催予定です。
開催時間は9:00〜15:00。
2025年5月にリニューアルした工場見学通路も、今回のイベントに合わせてさらに充実する予定と案内されています。
映像やアトラクションを通じて塩について学べる企画も予定されており、通常の工場見学とは違った楽しみ方ができそうです。
2026年10月30日時点の情報では、翌日の開催予定となっています。天候などによる変更もあり得るため、訪問前には公式の最新案内を確認するのがおすすめです。
【伯方の塩はどこで作られる?】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:伯方の塩はどこの県で作られていますか?
愛媛県です。愛媛県今治市にある伯方工場と大三島工場が製造拠点となっています。
Q2:伯方の塩は日本産ですか?
商品の原産国は日本です。ただし、原料の天日塩田塩はメキシコまたはオーストラリアから輸入しています。日本の海水と組み合わせ、国内工場で製造しています。
Q3:伯方の塩はメキシコ産ですか?
メキシコ産の天日塩田塩を原料の一つとして使用しています。ただし、オーストラリア産の天日塩田塩も使用対象となっており、メキシコ産だけとは限りません。
Q4:伯方の塩には日本の海水が使われていますか?
はい。大三島工場沖の瀬戸内海の海水を使用しています。定番商品の原材料構成では約7%を占めています。
Q5:伯方の塩という名前の由来は何ですか?
伯方島の塩田を復活させたいという消費者の願いに由来します。1973年12月に誕生した商品で、昔ながらの塩づくりを大切にしたいという思いが込められています。
Q6:伯方の塩の工場見学は無料ですか?
はい。大三島工場では無料で工場見学ができます。10名未満は原則予約不要で、10名以上の団体は事前予約が必要です。
Q7:伯方の塩は伯方島だけで製造されていますか?
いいえ。伯方島の伯方工場だけでなく、大三島にも工場があります。特に大三島工場は製造工程を見学できるメイン工場として案内されています。
まとめ:伯方の塩は愛媛県今治市で作られる日本原産の塩
伯方の塩は、愛媛県今治市にある伯方塩業株式会社の伯方工場と大三島工場で作られています。
原料には、メキシコまたはオーストラリア産の天日塩田塩と、大三島工場沖で採取した瀬戸内海の海水を使用しています。
海外産の原料を使っていることから外国産の商品だと思われがちですが、実際には日本国内で溶解・ろ過・煮詰め・結晶化・乾燥などの製造工程を経て完成します。そのため、商品の原産国は日本です。
また、「伯方の塩」という名前には、かつての伯方島の塩田を復活させたいという消費者の願いが込められています。
ここで覚えておきたいのは、原料の産地と商品の原産国は別の概念であるということです。
国産原料だけで作られた塩を探している人と、日本国内で製造された塩を探している人では、商品を選ぶ際の判断基準も変わります。
伯方の塩は、海外の天日塩田塩と日本の海水、そして愛媛県の製塩技術を組み合わせた商品です。
その製法や誕生の歴史を知れば、普段何気なく使っている塩にも、瀬戸内海の地域文化と長年の消費者の願いが受け継がれていることが分かります。
主な確認資料: 伯方塩業株式会社の公式商品情報・企業沿革・製造工程・2026年10月1日付原料および工場所在地の発表、大三島工場の公式見学案内、消費者庁の食品表示に関する資料。 (出典: 伯方 の 塩 どこ(Yahoo!ニュース))