メジャーリーグ歴代MVPを完全網羅!2025年までの受賞者と2026年最新記録を徹底解説
メジャーリーグ(MLB)のMVPは、各シーズンのレギュラーシーズンで最も価値のある活躍をした選手に贈られる、野球界最高峰の個人タイトルの一つだ。1931年に現在につながる制度が始まり、アメリカンリーグ(ア・リーグ)とナショナルリーグ(ナ・リーグ)から毎年1人ずつ選出されている。
2025年までの歴代受賞者を見ると、最多7回のバリー・ボンズ、4回の大谷翔平、3回のアーロン・ジャッジら、野球史に名を刻むスター選手が並ぶ。日本人ではイチローが2001年に初受賞し、大谷は2021年から2025年までに4度のMVPを獲得した。さらに2025年にはジャッジと大谷が両リーグで連続受賞する歴史的な結果となった。
2026年10月30日現在、2026年シーズンのMVP受賞者はまだ発表されていない。MLB公式の年間表彰スケジュールでは、BBWAAのMVP発表日は米国時間11月12日とされている。ここでは1931年から2025年までの年度別受賞者一覧、最多受賞ランキング、日本人選手の実績、選考基準、2026年の最新情報を整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 歴代最多受賞:バリー・ボンズの7回。2001~2004年には史上最多の4年連続受賞を達成。
- 日本人の実績:イチローが2001年に初受賞。大谷翔平は2021・2023・2024・2025年の通算4回で歴代2位。
- 2025年の受賞者:ア・リーグはアーロン・ジャッジ、ナ・リーグは大谷翔平。両者とも2年連続の受賞。
- 2026年の発表:10月30日現在は未発表。米国時間11月12日に発表予定。
【2026年最新】メジャーリーグの歴代MVPと2025年までの受賞結果
MLBのMVPは、ア・リーグとナ・リーグでそれぞれ独立して選出される。つまり、同じシーズンに2人のMVPが誕生する仕組みだ。
現在の制度につながるBBWAA(全米野球記者協会)による選出は1931年に始まった。MLB公式の歴代受賞者記録も、この年を起点として掲載されている。
2025年のMVPは大谷翔平とアーロン・ジャッジ
2025年11月13日、BBWAAは2025年シーズンのMVPを発表した。ア・リーグはニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ、ナ・リーグはロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が選ばれた。
ジャッジは3度目の受賞。2022年、2024年に続くタイトルで、2024年と2025年は2年連続の栄冠となった。2025年は打率.331、53本塁打、114打点を記録し、打率と長打力を兼ね備えた圧倒的なシーズンを送った。
一方の大谷は、2025年に4度目のMVPを獲得。2021年と2023年のア・リーグ受賞に続き、2024年、2025年はナ・リーグで連続受賞した。2025年は打者として55本塁打、102打点を記録し、投手としても47イニングに登板。二刀流としての存在感を改めて示した。
特筆すべきは、2024年と2025年に両リーグの受賞者が同じだったことだ。ジャッジと大谷が2年連続でそれぞれのリーグのMVPに選ばれた。この組み合わせによる連続受賞はMLB史上初の出来事となった。
2026年のMVP発表はいつ?
2026年10月30日現在、2026年シーズンのMVPはまだ決定・発表されていない。MLB公式が10月26日に公開した表彰スケジュールでは、BBWAAのMVP発表日は米国時間2026年11月12日と案内されている。
同記事では、ア・リーグの有力候補としてアストロズのヨルダン・アルバレス、ナ・リーグではカブスのピート・クロウ=アームストロングが挙げられている。ただし、これは発表前の有力候補に関する見通しであり、受賞が確定したという意味ではない。
2026年の結果を追う場合は、最終候補者の発表と受賞者の発表を区別することが大切だ。MVPの最終候補は通常、投票上位3人として発表されるが、候補入りと受賞は別の結果である。
【完全保存版】ア・リーグ・ナ・リーグ別の歴代MVP受賞者一覧(1931~2025年)
ここからは、メジャーリーグの歴代MVPを年度別に紹介する。MLB公式の受賞者記録を基に、ア・リーグとナ・リーグを同じ年度で比較できる形に整理した。
1931年から2025年までの95シーズンを掲載している。なお、1979年のナ・リーグはキース・ヘルナンデスとウィリー・スタージェルが同時受賞したため、例外的に2人の名前が記載されている。
MLB MVP 年度別受賞者一覧
| 年度 | アメリカンリーグ(AL) | ナショナルリーグ(NL) |
|---|---|---|
| 2025年 | アーロン・ジャッジ | 大谷翔平 |
| 2024年 | アーロン・ジャッジ | 大谷翔平 |
| 2023年 | 大谷翔平 | ロナルド・アクーニャJr. |
| 2022年 | アーロン・ジャッジ | ポール・ゴールドシュミット |
| 2021年 | 大谷翔平 | ブライス・ハーパー |
| 2020年 | ホセ・アブレイユ | フレディ・フリーマン |
| 2019年 | マイク・トラウト | コディ・ベリンジャー |
| 2018年 | ムーキー・ベッツ | クリスチャン・イエリッチ |
| 2017年 | ホセ・アルトゥーベ | ジャンカルロ・スタントン |
| 2016年 | マイク・トラウト | クリス・ブライアント |
| 2015年 | ジョシュ・ドナルドソン | ブライス・ハーパー |
| 2014年 | マイク・トラウト | クレイトン・カーショー |
| 2013年 | ミゲル・カブレラ | アンドリュー・マカッチェン |
| 2012年 | ミゲル・カブレラ | バスター・ポージー |
| 2011年 | ジャスティン・バーランダー | ライアン・ブラウン |
| 2010年 | ジョシュ・ハミルトン | ジョーイ・ボット |
| 2009年 | ジョー・マウアー | アルバート・プホルス |
| 2008年 | ダスティン・ペドロイア | アルバート・プホルス |
| 2007年 | アレックス・ロドリゲス | ジミー・ロリンズ |
| 2006年 | ジャスティン・モーノー | ライアン・ハワード |
| 2005年 | アレックス・ロドリゲス | アルバート・プホルス |
| 2004年 | ブラディミール・ゲレーロ | バリー・ボンズ |
| 2003年 | アレックス・ロドリゲス | バリー・ボンズ |
| 2002年 | ミゲル・テハダ | バリー・ボンズ |
| 2001年 | イチロー | バリー・ボンズ |
| 2000年 | ジェイソン・ジアンビ | ジェフ・ケント |
| 1999年 | イバン・ロドリゲス | チッパー・ジョーンズ |
| 1998年 | フアン・ゴンザレス | サミー・ソーサ |
| 1997年 | ケン・グリフィーJr. | ラリー・ウォーカー |
| 1996年 | フアン・ゴンザレス | ケン・カミニティ |
| 1995年 | モー・ボーン | バリー・ラーキン |
| 1994年 | フランク・トーマス | ジェフ・バグウェル |
| 1993年 | フランク・トーマス | バリー・ボンズ |
| 1992年 | デニス・エカーズリー | バリー・ボンズ |
| 1991年 | カル・リプケンJr. | テリー・ペンドルトン |
| 1990年 | リッキー・ヘンダーソン | バリー・ボンズ |
| 1989年 | ロビン・ヨーント | ケビン・ミッチェル |
| 1988年 | ホセ・カンセコ | カーク・ギブソン |
| 1987年 | ジョージ・ベル | アンドレ・ドーソン |
| 1986年 | ロジャー・クレメンス | マイク・シュミット |
| 1985年 | ドン・マッティングリー | ウィリー・マギー |
| 1984年 | ウィリー・ヘルナンデス | ライン・サンドバーグ |
| 1983年 | カル・リプケンJr. | デール・マーフィー |
| 1982年 | ロビン・ヨーント | デール・マーフィー |
| 1981年 | ローリー・フィンガーズ | マイク・シュミット |
| 1980年 | ジョージ・ブレット | マイク・シュミット |
| 1979年 | ドン・ベイラー | キース・ヘルナンデス/ウィリー・スタージェル |
| 1978年 | ジム・ライス | デーブ・パーカー |
| 1977年 | ロッド・カルー | ジョージ・フォスター |
| 1976年 | サーマン・マンソン | ジョー・モーガン |
| 1975年 | フレッド・リン | ジョー・モーガン |
| 1974年 | ジェフ・バロウズ | スティーブ・ガービー |
| 1973年 | レジー・ジャクソン | ピート・ローズ |
| 1972年 | ディック・アレン | ジョニー・ベンチ |
| 1971年 | ビダ・ブルー | ジョー・トーリ |
| 1970年 | ブーグ・パウエル | ジョニー・ベンチ |
| 1969年 | ハーモン・キルブリュー | ウィリー・マッコビー |
| 1968年 | デニー・マクレイン | ボブ・ギブソン |
| 1967年 | カール・ヤストレムスキー | オーランド・セペダ |
| 1966年 | フランク・ロビンソン | ロベルト・クレメンテ |
| 1965年 | ゾイロ・ベルサイエス | ウィリー・メイズ |
| 1964年 | ブルックス・ロビンソン | ケン・ボイヤー |
| 1963年 | エルストン・ハワード | サンディ・コーファックス |
| 1962年 | ミッキー・マントル | モーリー・ウィルス |
| 1961年 | ロジャー・マリス | フランク・ロビンソン |
| 1960年 | ロジャー・マリス | ディック・グロート |
| 1959年 | ネリー・フォックス | アーニー・バンクス |
| 1958年 | ジャッキー・ジェンセン | アーニー・バンクス |
| 1957年 | ミッキー・マントル | ハンク・アーロン |
| 1956年 | ミッキー・マントル | ドン・ニューカム |
| 1955年 | ヨギ・ベラ | ロイ・キャンパネラ |
| 1954年 | ヨギ・ベラ | ウィリー・メイズ |
| 1953年 | アル・ローゼン | ロイ・キャンパネラ |
| 1952年 | ボビー・シャンツ | ハンク・ザウアー |
| 1951年 | ヨギ・ベラ | ロイ・キャンパネラ |
| 1950年 | フィル・リズート | ジム・コンスタンティ |
| 1949年 | テッド・ウィリアムズ | ジャッキー・ロビンソン |
| 1948年 | ルー・ブードロー | スタン・ミュージアル |
| 1947年 | ジョー・ディマジオ | ボブ・エリオット |
| 1946年 | テッド・ウィリアムズ | スタン・ミュージアル |
| 1945年 | ハル・ニューハウザー | フィル・カバレッタ |
| 1944年 | ハル・ニューハウザー | マーティ・マリオン |
| 1943年 | スパッド・チャンドラー | スタン・ミュージアル |
| 1942年 | ジョー・ゴードン | モート・クーパー |
| 1941年 | ジョー・ディマジオ | ドルフ・カミリ |
| 1940年 | ハンク・グリーンバーグ | フランク・マコーミック |
| 1939年 | ジョー・ディマジオ | バッキー・ウォルターズ |
| 1938年 | ジミー・フォックス | アーニー・ロンバルディ |
| 1937年 | チャーリー・ゲーリンジャー | ジョー・メドウィック |
| 1936年 | ルー・ゲーリッグ | カール・ハッベル |
| 1935年 | ハンク・グリーンバーグ | ギャビー・ハートネット |
| 1934年 | ミッキー・カクレーン | ディジー・ディーン |
| 1933年 | ジミー・フォックス | カール・ハッベル |
| 1932年 | ジミー・フォックス | チャック・クライン |
| 1931年 | レフティ・グローブ | フランキー・フリッシュ |
この一覧から分かるのは、MVPが特定のポジションや球団に固定された賞ではないということだ。外野手や内野手だけでなく、捕手、先発投手、救援投手、そして指名打者も受賞している。
また、1979年のナ・リーグではキース・ヘルナンデスとウィリー・スタージェルが同点で共同受賞した。MVPは必ずしも毎年1人だけに決まるわけではなく、投票結果によっては同時受賞も成立する。
【最多受賞ランキング】バリー・ボンズ7回、大谷翔平4回の歴史的記録
MLBのMVP受賞回数を比較すると、バリー・ボンズが7回で単独トップに立つ。大谷翔平は2025年の受賞によって通算4回となり、ボンズに次ぐ歴代2位に浮上した。
MLB MVP最多受賞ランキング
- 1位:バリー・ボンズ/7回
- 2位:大谷翔平/4回
- 3位:アーロン・ジャッジ/3回
- 3回受賞:マイク・トラウト、アルバート・プホルス、アレックス・ロドリゲス、マイク・シュミット、ミッキー・マントル、ヨギ・ベラ、ロイ・キャンパネラ、スタン・ミュージアル、ジョー・ディマジオ、ジミー・フォックス
ボンズと大谷の2人だけが4回以上の受賞を記録している。ジャッジを含む11人が3回受賞で並び、複数回受賞という観点でも、ボンズと大谷の実績は際立っている。
バリー・ボンズはなぜ7回も受賞したのか
バリー・ボンズは1990年、1992年、1993年、2001年、2002年、2003年、2004年にナ・リーグMVPを獲得した。
1990年代にはピッツバーグ・パイレーツで2度受賞し、1993年からはサンフランシスコ・ジャイアンツで活躍。2001年から2004年には4年連続でMVPを手にした。
特に2001年から2004年の成績は圧倒的だった。2001年に73本塁打を放ち、2002年は打率.370、2004年も打率.362を記録。長打力だけでなく、出塁能力や打席での支配力でも他の選手を大きく引き離した。
MLB公式の選手記録でも、ボンズの7回受賞と4年連続受賞は歴代最多記録として紹介されている。2002年には投票者全員から1位票を獲得し、満票MVPも達成した。
なお、ボンズの受賞歴はすべてナ・リーグでのものだ。ア・リーグでの受賞歴はない。
大谷翔平は4回の受賞でどこまで記録を伸ばしたか
大谷のMVP受賞歴は、次の4シーズンに分かれる。
- 2021年:ア・リーグMVP。投打の両方で活躍した二刀流のシーズン。
- 2023年:ア・リーグMVP。打撃と投球の両面で高い貢献度を示した。
- 2024年:ナ・リーグMVP。ドジャース移籍1年目に54本塁打、59盗塁を記録し、MLB史上初の50本塁打・50盗塁を達成。
- 2025年:ナ・リーグMVP。投手としての復帰を果たし、打撃と投球の両方で貢献した。
大谷の特徴は、ア・リーグとナ・リーグの両方で複数回受賞している点にある。2つのリーグでMVPを獲得した選手は、過去にはフランク・ロビンソンもいる。しかし、両リーグでそれぞれ2回ずつ受賞した選手は大谷だけだ。
MLB MVP連続受賞記録の比較
連続受賞の記録でもボンズがトップに立つ。大谷は2023年から2025年まで3年連続で受賞し、ボンズに続く歴史的な記録を達成した。
- バリー・ボンズ:2001~2004年の4年連続。
- 大谷翔平:2023~2025年の3年連続。
- アーロン・ジャッジ:2024~2025年の2年連続。
- ミッキー・マントル:1956~1957年の2年連続。
- ヨギ・ベラ:1954~1955年の2年連続。
- アルバート・プホルス:2008~2009年の2年連続。
大谷の3年連続受賞は、単に同じリーグでタイトルを守り続けたという意味ではない。2023年はア・リーグ、2024年と2025年はナ・リーグでの受賞であり、異なるリーグに移っても最高評価を維持した点が特徴だ。
【日本人歴代受賞者】イチローと大谷翔平、アーロン・ジャッジの実績を比較
日本人メジャーリーガーにとってMVPは、世界最高峰の舞台で個人として頂点に立ったことを意味する。2025年までに日本人選手として受賞したのは、イチローと大谷翔平の2人だ。
イチローは2001年に日本人初のMVP
2001年、シアトル・マリナーズに入団したイチローは、メジャー1年目から打率.350、242安打、56盗塁を記録。新人王とア・リーグMVPを同時に受賞した。
日本のプロ野球で培った卓越したバットコントロールと走塁技術を、メジャーの舞台でも発揮したことが大きな評価につながった。特に242安打という数字は、メジャーの投手や守備に適応する能力を示す象徴的な記録となった。
日本人選手がMLBのMVPを受賞するという前例を作ったことも、イチローの功績の一つだ。
大谷翔平は日本人最多の4回受賞
大谷は2021年に初めてMVPを獲得した。投手として登板しながら打者としても出場する二刀流のスタイルは、従来の野球選手の評価基準を大きく揺さぶった。
2023年には再びア・リーグMVPを獲得。2024年にはドジャース移籍後初年度にナ・リーグMVPとなり、2025年も連続受賞を果たした。
特に2024年は、投手としての登板がないシーズンでありながら、打者としての圧倒的な成績によってMVPを獲得した。これは大谷の価値が投手としての貢献だけに依存していないことを示す結果だった。
アーロン・ジャッジは3回受賞、2025年は接戦を制す
アーロン・ジャッジは2022年、2024年、2025年の3度、ア・リーグMVPに輝いている。
2022年は62本塁打を記録し、ア・リーグのシーズン最多本塁打記録を更新。2024年には58本塁打を放ち、2度目の満票MVPを獲得した。2025年は打率.331、53本塁打という成績で3度目の受賞となった。
ただし、2025年の投票は満票ではない。BBWAAの30人の投票者のうち、ジャッジが17票、シアトル・マリナーズのカル・ローリーが13票の1位票を獲得した。ポイントはジャッジ355点、ローリー335点で、わずか20点差だった。
2024年の満票受賞と2025年の接戦での受賞を比較すると、ジャッジが毎年圧倒的な支持を得ているという単純な構図ではないことも分かる。対抗馬の成績や投票者の評価が、最終結果を左右する。
3人の実績を整理すると、次のようになる。
- イチロー:2001年ア・リーグMVP。日本人初の受賞。
- 大谷翔平:2021・2023年ア・リーグ、2024・2025年ナ・リーグ。通算4回。
- アーロン・ジャッジ:2022・2024・2025年ア・リーグ。通算3回。
【選考の仕組み】BBWAAのMVP選考基準と満票受賞の条件
MLBのMVPは、選手の本塁打数や打率だけで機械的に決まる賞ではない。BBWAAの記者による投票で選ばれ、チームへの貢献度、出場試合数、攻守の能力などを総合的に評価する仕組みになっている。
BBWAAの投票者は各リーグ30人
BBWAAの投票FAQによると、各リーグのMVP投票には30人の記者が参加する。各MLB都市から推薦・承認された記者が投票を担当し、ア・リーグ担当者はア・リーグの選手、ナ・リーグ担当者はナ・リーグの選手を対象に投票する。
各投票者は10人の選手を順位付けする。1位から10位までに配点が設定されており、順位ごとの点数は次のとおりだ。
- 1位:14ポイント
- 2位:9ポイント
- 3位:8ポイント
- 4位:7ポイント
- 5位:6ポイント
- 6位:5ポイント
- 7位:4ポイント
- 8位:3ポイント
- 9位:2ポイント
- 10位:1ポイント
そのため、MVPは1位票の数だけでなく、2位以下の評価も含めた総合ポイントで決定される。2025年のジャッジとローリーの争いは、この制度を理解するうえでも分かりやすい例だ。
投票では何が評価されるのか
BBWAAの投票基準には、選手のチームに対する実際の価値、攻撃力と守備力、出場試合数、選手としての姿勢や努力などが挙げられている。
また、MVPは優勝チームやポストシーズン進出チームの選手だけに限定されていない。所属チームがプレーオフに進出できなかったとしても、個人のシーズン成績やチームへの貢献が高く評価されれば受賞できる。
投票はポストシーズン開幕前に行われ、対象になるのはレギュラーシーズンの成績だ。したがって、ワールドシリーズでの活躍は、その年のMVP投票には直接反映されない。
満票MVPとは何か
満票MVPとは、投票者全員が同じ選手を1位に選んだ状態を指す。各リーグ30人の投票者全員が1位票を投じるため、合計420ポイントを獲得する。
大谷翔平は2021年、2023年、2024年、2025年の4度すべてで満票受賞を達成した。これは単にMVPを4回獲得しただけでなく、4回とも投票者全員から最高評価を受けたという意味である。
MLB公式の満票受賞記録によると、歴代の満票MVPは2025年までに24回。複数回の満票受賞を達成した選手は大谷だけだ。
なお、バリー・ボンズも2002年に満票MVPを獲得しているが、満票での受賞はこの1回。最多受賞回数と満票受賞回数は別の記録として考える必要がある。
【プロの結論】歴代MVP記録から読み解く本当の価値とよくある誤解
歴代MVPを比較するとき、単純な受賞回数だけで選手の優劣を決めるのは適切ではない。時代ごとの野球環境、リーグの違い、ポジション、選考方法を踏まえることで、記録の意味がより明確になる。
誤解1:MVPはMLB全体で1人だけ選ばれる
これは間違いだ。MVPはア・リーグとナ・リーグで別々に選ばれるため、原則として毎年2人の受賞者が誕生する。
例えば2025年はア・リーグのジャッジとナ・リーグの大谷がそれぞれ受賞した。両者を比較することはできるが、公式制度として両リーグの受賞者からさらに1人の総合MVPを選ぶ仕組みではない。
誤解2:本塁打王や首位打者が必ずMVPになる
本塁打数や打率は重要な評価材料だが、それだけで受賞者は決まらない。守備、走塁、出場試合数、ポジション、投手としての能力なども評価対象になる。
大谷の2021年、2023年の受賞は二刀流としての総合力が評価された例だ。一方、2024年は投手として登板しないシーズンでもMVPを獲得しており、打者としての価値だけでも最高評価を受けられることを証明した。
誤解3:ワールドシリーズで活躍した選手がMVPになる
レギュラーシーズンMVPとワールドシリーズMVPは別の賞だ。前者はレギュラーシーズンの活躍を対象とし、後者はワールドシリーズでのパフォーマンスを評価する。
BBWAAのMVP投票はポストシーズン開始前に行われるため、ワールドシリーズでの成績を理由にレギュラーシーズンMVPの投票結果が変わることはない。
歴代記録を正しく比較するための3つの視点
メジャーリーグの歴代MVPを調べるときは、次の3点を押さえておくと記録の読み違いを防げる。
- 受賞回数と連続受賞回数を分ける:ボンズは通算7回で最多だが、大谷は3年連続受賞と4度の満票受賞で独自の記録を持つ。
- リーグ別の受賞歴を確認する:イチローはア・リーグ、大谷は両リーグ、ボンズはナ・リーグで受賞している。
- レギュラーシーズンの評価とポストシーズンの評価を分ける:MVPはシーズン中の実績、ワールドシリーズMVPはシリーズでの実績を評価する。
プロの視点から特に注目したいのは、MVPが単なる個人成績ランキングではない点だ。打撃成績だけでは測れない守備や走塁、出場機会、投手としての貢献まで含め、選手が所属チームにもたらした価値を記者が評価する。
そのため、異なる時代の選手を比較するときは、受賞回数に加えて、当時の競争環境や役割も考慮する必要がある。7回受賞のボンズ、4回受賞の大谷、3回受賞のジャッジは、それぞれ異なる形でMLBの歴史に足跡を残している。
【メジャーリーグの歴代MVP】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:メジャーリーグのMVPを最も多く受賞した選手は誰ですか?
A1:バリー・ボンズの7回が歴代最多です。1990年、1992年、1993年、2001年、2002年、2003年、2004年にナ・リーグMVPを受賞しました。大谷翔平は2025年までに4回受賞しており、歴代2位です。
Q2:大谷翔平はMVPを何回受賞していますか?
A2:2025年までに通算4回です。2021年と2023年にア・リーグ、2024年と2025年にナ・リーグで受賞しました。4回すべてが満票で、3年連続受賞も達成しています。
Q3:2026年のMLB MVPはいつ発表されますか?
A3:MLB公式の表彰スケジュールでは、米国時間2026年11月12日に発表予定です。2026年10月30日現在、受賞者はまだ発表されていません。ア・リーグとナ・リーグからそれぞれ1人ずつ選出されます。
まとめ:メジャーリーグ歴代MVPの記録と2026年の注目ポイント
メジャーリーグの歴代MVPは、1931年から2025年までの記録を見ることで、野球の歴史と選手の進化を映し出している。ア・リーグとナ・リーグで別々に選ばれる制度の中で、多くの名選手が受賞を重ねてきた。
歴代最多はバリー・ボンズの7回。大谷翔平は2025年の受賞で4回となり、日本人選手としても歴代最多の記録を更新し続けている。イチローの2001年の受賞から始まった日本人MVPの歴史は、大谷によって新たな段階に入った。
アーロン・ジャッジも2025年に3度目の受賞を達成し、大谷とともに2年連続で両リーグのタイトルを獲得した。2026年のMVPは米国時間11月12日に発表予定であり、次の歴史的な受賞者が誰になるのか注目が集まる。
歴代MVPを比較する際は、通算受賞回数だけでなく、連続受賞、満票受賞、リーグ別の実績、選考基準を合わせて確認したい。それぞれの記録を正しく理解することが、MLBの歴史と選手の真の価値を知るための重要なポイントとなる。
主要な照合資料: MLB公式歴代MVP記録、BBWAA投票FAQ、2025年MVP投票結果、MLB公式2026年表彰スケジュール。 (出典: メジャーリーグ mvp 歴代(Yahoo!ニュース))