スマホの長時間使用で緑内障になる?2026年最新研究と眼圧・発症リスクを徹底解説
スマートフォンを長時間使い続けると、緑内障になってしまうのでしょうか。動画視聴やSNS、仕事での画面操作が日常化するなか、「スマホの見すぎで眼圧が上がる」「ブルーライトが視神経を傷つける」といった情報を目にして、不安を感じている人もいるはずです。
2026年10月現在、日本眼科学会や日本緑内障学会の診療情報、2025年に公表されたデジタル画面と眼圧に関する研究を確認すると、スマートフォンの長時間使用が緑内障を直接引き起こすという因果関係は確立されていません。一方、画面を見ることで眼圧が一時的に変化する可能性や、長時間のICT使用と眼軸長の関係を示す研究は報告されています。スマホによる眼精疲労と、視神経が障害される緑内障を区別して理解することが大切です。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:スマホの長時間使用が緑内障の直接原因になるという医学的な因果関係は、2026年現在も確立されていない。
- 要点2:2025年のメタ解析では、デジタル画面の使用中に一時的な眼圧上昇が認められたが、慢性的な緑内障発症を証明したものではない。
- 要点3:年齢、家族歴、強い近視、眼圧などが重要なリスク要因。40歳を過ぎたら定期的な眼科検査を検討したい。
【先に結論】スマホの長時間使用は緑内障の原因になるのか?
最初に押さえておきたいのは、スマホを長時間使うことと、緑内障を発症することは同じではないという点です。
日本緑内障学会の緑内障診療ガイドラインや日本眼科学会の一般向け診療情報では、緑内障は視神経に特徴的な障害が生じ、視野が徐々に欠けていく病気として説明されています。眼圧は発症や進行に深く関係しますが、スマートフォンの使用時間そのものは、確立した直接的な発症原因として位置づけられていません。
2025年の研究ではスマホなどの画面使用と眼圧の変化を確認
注目したいのが、2025年10月に医学誌「Graefe's Archive for Clinical and Experimental Ophthalmology」に掲載された、デジタル機器の画面使用と眼圧の関係を調べたシステマティックレビュー・メタ解析です。
Ali Arman氏らの研究チームは、9件の研究、合計675眼を対象に、デジタル画面への曝露と眼圧の変化を分析しました。
その結果、健康な参加者では画面を25分間見た時点で、眼圧が平均1.53mmHg上昇しました。緑内障患者では、画面を見始めて5分後に平均1.13mmHg、25分後には平均2.49mmHgの上昇が認められました。
ただし、これは画面を見ている間の短期的な変化です。研究者らも、仕組みや危険因子を詳しく理解するには、より大規模で質の高い臨床研究が必要だとしています。
この研究から「スマホを25分使うと緑内障になる」「毎日スマホを使えば視神経が傷む」と結論づけることはできません。調査対象はデジタル画面全般であり、スマートフォンだけを対象とした長期追跡研究でもないためです。
眼圧の一時的な上昇と緑内障の発症は別問題
眼圧が一時的に変化することと、視神経が長期間にわたって損傷されることは、医学的に区別する必要があります。
緑内障では、眼圧による負担などを背景として網膜神経節細胞や視神経の線維が徐々に障害されます。短時間の眼圧変化だけで、すぐに緑内障になるわけではありません。
ただし、すでに緑内障と診断されている人や、眼圧管理が必要な人は、長時間の連続した画面作業について主治医に相談するとよいでしょう。
【眼圧の仕組み】正常値でも緑内障になる理由とは?
スマホと緑内障の関係を理解するには、まず眼圧の仕組みを知っておく必要があります。
眼圧の正常値は10~20mmHgが目安
眼圧とは、眼球内部にかかっている圧力のことです。眼球の内部には「房水」という透明な液体が流れており、角膜や水晶体に栄養を届けるとともに、眼球の形を保つ役割を担っています。
房水は毛様体で作られ、眼内を循環した後、隅角にある線維柱帯などを通って排出されます。この産生と排出のバランスによって眼圧が保たれています。
日本眼科学会の一般向け解説では、眼圧の正常範囲はおおむね10~20mmHgとされています。資料によっては10~21mmHgを目安とする場合もあります。
眼圧が高くなる主な仕組みは、房水の排出が滞ることです。房水が作られる量に対して排出される量が少なくなると、眼球内部に圧力がかかります。
眼圧が高くなる理由はスマホだけではない
眼圧の変化には、さまざまな要因が関係します。
- 房水の排出経路である線維柱帯の流れが悪くなる。
- 隅角が狭くなり、房水の排出が妨げられる。
- 眼圧が変動しやすい体質や個人差がある。
- 角膜の厚さや眼圧測定方法によって測定値が異なる。
- 時間帯や季節によって眼圧が変化する。
- ステロイド薬の使用、目の炎症、外傷、手術後の変化などが関係する。
日本緑内障学会の一般向けQ&Aによると、眼圧は1日のなかでも変動し、午前と午後で数mmHg違うことがあります。また、息を止めて力む、まぶたを強く閉じるといった測定時の状態も数値に影響します。
そのため、健康診断で一度だけ眼圧が高いと指摘されても、その数値だけで緑内障と判断することはできません。眼底や視野の状態を含めた総合的な検査が必要です。
正常眼圧緑内障はなぜ起こる?
緑内障について知っておきたい重要な事実が、眼圧が正常範囲でも発症するタイプがあるということです。
これを正常眼圧緑内障と呼びます。日本人の緑内障では、このタイプが多くを占めています。
日本緑内障学会が紹介する多治見スタディでは、原発開放隅角緑内障(広義)の有病率は40歳以上で3.9%と報告され、その大半が眼圧21mmHg以下の正常眼圧緑内障でした。
なぜ正常な眼圧でも視神経が傷つくのでしょうか。
一つの考え方は、視神経が眼圧に耐えられる強さには個人差があるというものです。ある人にとって問題のない15mmHgという数値でも、別の人の視神経には負担となる可能性があります。
視神経の血流や組織の脆弱性なども研究されていますが、正常眼圧緑内障の原因が完全に解明されたわけではありません。
つまり、スマホを見た後に眼圧が正常だったからといって緑内障の可能性を完全に否定できるわけではなく、反対に一時的に高い数値が出たからといって緑内障が確定するわけでもないのです。
【発症リスクを整理】近視・年齢・家族歴とスマホの関係
緑内障の発症リスクを考える際には、スマホの使用時間だけに注目するのではなく、医学的に知られている危険因子を把握することが重要です。
緑内障の主な発症リスク
日本眼科学会の解説や日本緑内障学会の情報では、眼圧の高さ、年齢、家族歴、角膜の厚さ、血圧や糖尿病などがリスク要因として挙げられています。また、強い近視も注意したい要因です。
| リスク要因 | 緑内障との関係 | 注意したいこと |
|---|---|---|
| 加齢 | 年齢が高くなるほど緑内障の有病率が上昇する。 | 40歳を過ぎたら定期的な眼科検査を検討する。 |
| 家族歴 | 血縁者に緑内障患者がいる場合、発症リスクが高くなる。 | 親やきょうだいなどの罹患歴を受診時に伝える。 |
| 強い近視 | 眼軸長が長い近視眼では緑内障のリスクが高まる。 | 強度近視がある場合は眼底検査を受ける。 |
| 高眼圧・薄い角膜 | 視神経への負担や眼圧評価に関係する。 | 眼圧の推移や角膜の状態を医師に確認する。 |
| 低血圧・糖尿病 | 緑内障の発症や進行に関係する可能性がある。 | 全身の健康管理と眼科での経過観察を続ける。 |
| ICTの長時間使用 | 眼軸長との関連を示す横断研究があるが、緑内障の直接原因とは証明されていない。 | 長時間の連続使用を避け、目を休ませる。 |
近視が強い人はなぜ緑内障に注意すべき?
近視と緑内障の関係で注目されるのが、眼軸長です。
眼軸長とは、角膜から網膜までの眼球の奥行きにあたる長さです。眼軸長が伸びると近視が強くなる傾向があります。
眼球の形状が変化すると、視神経乳頭やその周囲の組織にも構造的な影響が生じることがあります。中等度から高度の近視は、緑内障のリスク上昇と関連することが研究で示されています。
また、近視が強い人はもともとの視神経乳頭の形状が緑内障と似て見える場合もあり、診断が難しくなることがあります。眼圧だけでなく、眼底写真やOCTなどを使った評価が重要です。
2025年の眼科関連資料で示されたICT長時間使用の研究
2025年11月19日に開催された厚生労働省の一般健康診断の検査項目等に関する検討会では、日本眼科医会による眼底検査の資料が提出されました。
その参考資料では、ICTの使用時間と眼軸長の関係について、日本人の中年男性労働者7,334人を対象とした横断研究が紹介されています。
この研究では、ICT使用時間が長いほど眼軸長が長くなる傾向が示され、特に1日8時間以上の使用群で眼軸長が有意に長かったとされています。
ただし、これはスマートフォンだけを対象とした研究ではありません。パソコンなどを含むICT利用に関する調査であり、横断研究であるため、長時間使用が眼軸長を伸ばしたという因果関係まで証明したものではありません。
この結果を「スマホを8時間使うと緑内障になる」と読み替えるのは誤りです。
正しく理解するなら、長時間の近距離作業、近視の進行、眼軸長、緑内障リスクの関係について、今後も研究が必要だということです。
【ブルーライトより要注意】スマホの眼精疲労と視神経への影響
スマホの使いすぎで目が疲れることは珍しくありません。しかし、眼精疲労と緑内障は別の問題です。
ブルーライトが緑内障の原因になるという証拠はある?
スマートフォンの画面から出るブルーライトについては、網膜への悪影響や眼疾患との関係が話題になることがあります。
しかし、通常のスマートフォン画面から出るブルーライトが緑内障を発症させるという臨床的な因果関係は確立されていません。
米国眼科学会も、一般的なデジタル画面のブルーライトについて、人の網膜に障害を起こすという有意な関連を示す根拠は得られていないと説明しています。
したがって、ブルーライトカット眼鏡を購入すれば緑内障を予防できる、という考え方には医学的な裏付けがありません。
画面の明るさや色味を調整することは、見やすさや夜間の快適性を改善する目的では役立つ場合があります。しかし、それを緑内障予防の治療と混同しないことが大切です。
スマホによる眼精疲労の主な症状
日本眼科学会によると、眼精疲労とは目を使う作業を続けることで目や全身に症状が現れ、休息や睡眠を取っても十分に回復しない状態を指します。
代表的な症状は次のとおりです。
- 目が重い、痛い、しょぼしょぼする。
- 画面を見続けると視界がかすむ。
- 目が乾燥する、充血する。
- 光がまぶしく感じられる。
- 頭痛や肩こり、首のこりが起こる。
- 目の疲れが睡眠後も残る。
こうした症状は、近距離を見続けることや、まばたきの減少、度数の合わない眼鏡、ドライアイなどと関係します。
特にスマホは画面が小さいため、文字を読むときに顔を近づけたり、無意識に前かがみになったりしやすい機器です。
ただし、目の疲れがあるからといって緑内障とは限りません。逆に、緑内障が初期段階でも目の疲れや痛みをほとんど感じない人がいます。
スマホの見すぎによる目の負担を減らす方法
スマホによる眼精疲労を軽減するためには、次のような対策が役立ちます。
- 長時間連続して見ない:定期的に画面から目を離し、遠くを見る時間を作る。
- 意識してまばたきする:画面に集中するとまばたきが減りやすいため、意識的に目を閉じる。
- 画面を近づけすぎない:文字が読める範囲で適切な距離を保つ。
- 文字サイズを大きくする:小さな文字を無理に読もうとしない。
- 周囲の明るさを整える:暗い部屋で画面だけを極端に明るくしない。
- 睡眠を確保する:就寝前の長時間使用を控え、目と身体を休ませる。
日本眼科医会の「パソコンと目」でも、目を意識的に休ませることや、まばたきを増やすことが紹介されています。
目の痛みやかすみが休息後も続く場合は、単なる疲れ目と決めつけず、眼科で原因を調べてもらいましょう。
【初期症状と検査】緑内障の見分け方と眼科を受診する目安
緑内障で最も注意したいのは、初期には自覚症状がほとんどないことです。
緑内障の初期症状は自分では気づきにくい
緑内障では、視神経の障害によって視野の一部が少しずつ欠けていきます。
ところが、初期の視野欠損は小さく、本人が気づかないことがほとんどです。片方の目に見えにくい部分があっても、もう片方の目が補うため、日常生活では異常を感じにくい場合があります。
日本眼科医会の緑内障解説でも、緑内障患者の多くは自覚しないまま視野障害が進行し、視力検査では異常が見つからないこともあると説明されています。
注意したい変化には、次のようなものがあります。
- 片目で見ると視界の一部が見えにくい。
- 視野の端に気づきにくい部分がある。
- 視界の一部がぼんやりする。
- 以前より周囲の物に気づきにくくなった。
- 健康診断で視神経乳頭陥凹拡大を指摘された。
ただし、これらの症状だけで緑内障かどうかを判断することはできません。自己判断で様子を見続けず、眼科で検査を受けることが大切です。
緑内障の診断に必要な眼底検査・視野検査
緑内障の診断では、複数の検査を組み合わせます。
- 眼圧検査:眼球内部の圧力を測定する。
- 眼底検査:視神経乳頭の形状や視神経の状態を調べる。
- OCT検査:網膜や視神経周辺の組織の厚みを画像で確認する。
- 視野検査:見える範囲や光に対する感度を調べる。
- 隅角検査:房水の出口が開いているか、狭くなっているかを確認する。
特に眼底検査と視野検査は重要です。眼底検査では視神経乳頭の陥凹拡大や網膜神経線維層の変化を確認し、視野検査では視界のどの部分に異常があるかを調べます。
日本緑内障学会のQ&Aでも、眼圧が正常だからといって緑内障を否定できないこと、検査を組み合わせて診断することが説明されています。
40歳以上・強い近視・家族歴がある人は要注意
日本眼科医会や日本緑内障学会が紹介する多治見スタディでは、40歳以上の約5%、つまり20人に1人に緑内障があると推定されています。
この数字を踏まえると、40歳を過ぎた人は自覚症状がなくても眼科で目の状態を確認する価値があります。
特に次のような人は、早めに相談するとよいでしょう。
- 40歳以上で、眼底検査を長期間受けていない。
- 親やきょうだいなど血縁者に緑内障患者がいる。
- 強度近視がある。
- 健康診断で眼圧が高いと指摘された。
- 眼底検査で視神経乳頭陥凹拡大を指摘された。
- すでに緑内障と診断され、眼圧管理を続けている。
また、突然の強い目の痛み、頭痛、吐き気、急激な視力低下、目の充血などが起きた場合は、急性緑内障発作の可能性もあります。この場合は通常の定期検診を待たず、速やかに眼科の救急診療を受けてください。
【2026年最新情報】緑内障診療ガイドラインと新しい検査技術
2026年の緑内障診療を理解するうえで、確認しておきたいのが日本緑内障学会の診療ガイドラインと、眼圧を継続的に測定するための研究開発です。
日本緑内障学会の診療ガイドライン第5版が現在の基準
2026年10月時点で、日本緑内障学会の公式サイトに掲載されている診療ガイドラインの最新版は第5版です。
第5版は2022年2月10日に発行され、2024年8月19日にはMindsガイドラインに選定されています。
このガイドラインでは、緑内障治療の基本として眼圧下降が重視されています。治療方法には点眼薬、レーザー治療、手術などがあり、緑内障の種類や進行度、患者の状態に応じて方針を決定します。
重要なのは、眼圧を下げることが視神経障害の進行を抑えるための中心的な治療であり、失われた視野を元に戻す治療ではないという点です。
2026年1月には眼圧を測定するスマートコンタクトレンズの研究も発表
2026年1月14日には、山口大学と早稲田大学の研究グループが、眼圧を無線で測定するスマートコンタクトレンズの開発成果を発表しました。
この技術は、ソフトコンタクトレンズに歪みを検知するセンサーを組み込み、眼圧の変化を無線で読み取るものです。
研究では豚眼やウサギを用いた実験で市販の眼圧計との高い相関が確認され、従来方式と比較して約183倍の感度を達成したと報告されています。
ただし、これはスマートフォンの画面が目に与える影響を調べた研究ではありません。また、一般消費者がすぐに利用できる完成済みの医療機器でもありません。研究グループは今後、臨床試験に取り組む方針を示しています。
こうした研究が注目される背景には、眼圧が日中だけでなく夜間にも変動することがあります。通常の診察室での測定だけでは捉えにくい変化を継続的に確認できれば、緑内障の早期発見や治療管理に役立つ可能性があります。
2026年に読者が押さえておきたい判断基準
現時点での医学的な情報を整理すると、スマホとの関係については次のように考えるのが適切です。
- スマホを長時間使っただけで緑内障になるとは証明されていない。
- デジタル画面の使用中に眼圧が一時的に変化する可能性はある。
- 長時間のICT使用と眼軸長の関係は研究対象になっている。
- 近視、家族歴、年齢などの既知のリスク要因を軽視しない。
- 緑内障の予防・早期発見では定期的な眼科検査が重要である。
スマホを完全に使わない生活を目指すよりも、目の疲労を減らしながら、必要な検査を受けることが現実的な対策です。
【緑内障とスマホの関係】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:スマホを毎日何時間も使うと緑内障になりますか?
A1:2026年現在、スマホの長時間使用が緑内障を直接引き起こすという因果関係は確立されていません。ただし、画面使用による一時的な眼圧変化や眼精疲労は研究・報告されています。長時間の連続使用を避け、定期的に目を休ませましょう。
Q2:眼圧が正常なら緑内障の心配はありませんか?
A2:いいえ。正常眼圧緑内障があり、日本人の緑内障ではこのタイプが多くを占めます。眼圧だけでは判断できないため、眼底検査や視野検査を組み合わせる必要があります。
Q3:ブルーライトカット眼鏡で緑内障を予防できますか?
A3:ブルーライトカット眼鏡によって緑内障を予防できるという医学的な根拠は確立されていません。画面の見やすさや快適性を考えて利用することと、緑内障の予防効果を期待することは区別してください。
Q4:緑内障の検査は何歳から受けるべきですか?
A4:日本眼科医会は40歳を過ぎた人に定期的な目の検診を勧めています。家族歴や強い近視がある人、眼圧が高いと指摘された人は、年齢だけで判断せず眼科に相談しましょう。
Q5:スマホを見た後に目が痛い場合、緑内障の可能性はありますか?
A5:目の痛みは眼精疲労やドライアイなどでも起こります。痛みだけで緑内障とは判断できません。ただし、強い痛み、頭痛、吐き気、急激な見えにくさを伴う場合は急性緑内障発作などの可能性もあるため、直ちに眼科を受診してください。
まとめ:スマホの使いすぎを恐れるより緑内障の早期発見を
スマートフォンの長時間使用が緑内障を直接引き起こすという科学的な因果関係は、2026年10月現在、確立されていません。
一方、2025年のメタ解析では、デジタル画面を見ている間に眼圧が一時的に上昇する可能性が示されました。また、ICTの長時間使用と眼軸長の関係を示す研究もあり、近視との関連を含めて今後の研究が注目されます。
ただし、緑内障の発症リスクを考えるうえで、より重要なのは年齢、家族歴、強い近視、眼圧などの要因です。日本人には正常眼圧緑内障も多く、眼圧の数値だけで安心することはできません。
特に40歳以上の人や、家族に緑内障患者がいる人、強い近視がある人は、定期的に眼底検査や必要な精密検査を受けることが大切です。
【プロの結論】
緑内障対策で最も避けたいのは、スマホを使うことそのものを過度に恐れる一方で、眼科検査を後回しにしてしまうことです。
スマホによる眼精疲労には休憩や適切な使用環境で対処し、緑内障については眼圧・眼底・視野を総合的に調べる。この二つを分けて考えることが、目の健康を守るうえでの基本です。
視野は一度失われると元に戻すことが難しいため、自覚症状が出る前の検査が大きな意味を持ちます。スマホの使用時間だけを気にするのではなく、自分の年齢や近視、家族歴に応じた眼科検診を生活習慣に取り入れていきましょう。
主な根拠資料
(出典: 緑内障 原因 スマホ(Yahoo!ニュース))