【原因を徹底解説】赤ちゃんが泣き止まないのはなぜ?考えられる7つの理由
赤ちゃんが泣くのは、言葉を使えない代わりに、自分の状態や欲求を周囲に伝えるためです。愛知県のあいち小児保健医療総合センターも、泣き声を赤ちゃんからのメッセージとして捉え、身体の状態や周囲の環境を観察するよう案内しています。
主な原因は次の7つです。
1. お腹が空いている
授乳間隔が空いていたり、母乳やミルクが十分に飲めていなかったりすると、赤ちゃんは泣いて空腹を知らせます。
口を開けて乳首を探す、手を口に持っていく、顔を左右に動かすといった様子も確認しましょう。
普段母乳を与えている場合は、まず母乳を与えてみます。こども家庭庁も、普段の授乳方法に合わせた対応を案内しています。
2. おむつが汚れている・不快感がある
濡れたおむつや便による不快感が原因で泣くことがあります。
おむつ交換の際には、お尻の赤みやかぶれも確認してください。衣服の縫い目やタグが肌に当たっている場合も、不快感につながります。
3. 眠いのに眠れない
眠気が強くなると、赤ちゃんによっては機嫌が悪くなり、激しく泣くことがあります。
あくび、目をこする、視線をそらす、手足をばたつかせるといった様子がないか観察しましょう。
周囲が騒がしい場合は、照明を少し落とし、テレビや大きな音を止めてみてください。
4. 暑い・寒いなど温度の問題
赤ちゃんは体温調節が未熟なため、室温や衣服によって不快感を覚えることがあります。
背中や首の後ろに汗をかいていないか、手足が冷たくなっていないか、衣服を着せすぎていないかを確認します。
5. 抱っこしてほしい・安心したい
赤ちゃんは、保護者の声や体温、抱っこの感覚によって安心することがあります。
抱っこすると泣き止む場合は、身体的な接触を求めていた可能性があります。
抱っこを求めることは、わがままや育児の失敗を意味するものではありません。
6. 周囲の刺激が強すぎる
大きな音、明るい照明、人の出入り、頻繁な抱き替えなどが刺激となって、赤ちゃんが落ち着かなくなることがあります。
来客が続いた日や外出後などに泣き続ける場合は、静かな環境で休ませてみましょう。
7. 原因がはっきりしない泣き・体調不良
お腹が空いているわけでもなく、おむつも清潔で、抱っこしても泣き止まないことがあります。
赤ちゃんには、明確な理由が見つからないまま泣くこともあります。
ただし、普段と違う激しい泣き方や、発熱、嘔吐、呼吸の異常などが伴う場合は、体調不良の可能性も考えなければなりません。
大切なのは、泣く理由を一つに決めつけないことです。 複数の原因が重なっている場合もあります。
【月齢別の特徴】新生児から生後6か月まで、泣き方はどう変わる?
赤ちゃんの泣き方は、成長とともに変化します。
特に知っておきたいのが、生後数週間から数か月にかけて起こる泣きの増加です。
新生児期(生後0〜1か月)
この時期は、空腹やおむつの不快感、眠気などが泣くきっかけになります。
授乳や睡眠のリズムもまだ安定していないため、昼夜を問わず泣くことがあります。
初めての育児では、泣き声から理由を判断することが難しいものです。毎日の授乳時間や排泄、睡眠の様子を記録しておくと、生活パターンを把握しやすくなります。
生後1〜2か月
この時期は、泣く時間が増えることがあります。
特に夕方から夜にかけて、理由がわからないまま泣き続けるケースもあります。
2026年1月22日付の米国小児科学会(AAP)の小児医療向け資料では、乳児の泣きは生後2週目ごろから始まり、生後6週ごろにピークを迎えると説明されています。
生後2〜3か月
泣き方に個性が出てくる時期です。
抱っこや声かけに反応する赤ちゃんもいれば、一定時間泣き続ける赤ちゃんもいます。
夕方に泣きやすい場合もありますが、すべての赤ちゃんに同じ傾向があるわけではありません。
生後3〜4か月
AAPの2026年資料では、乳児疝痛(コリック)に伴う激しい泣きは、通常、生後4か月ごろまでに落ち着くとされています。
ただし、4か月になれば必ず泣き止むという意味ではありません。
発達や生活環境には個人差があります。泣き方が変わらない、あるいは急に悪化した場合には、小児科に相談しましょう。
乳児疝痛(コリック)とは?
コリックとは、健康に見える赤ちゃんが長時間、激しく泣き続ける状態を指す言葉です。
AAPの2026年版資料では、目安として次の条件が紹介されています。
- 1日に3時間以上泣く
- 週に3日以上起こる
- 3週間を超えて続く
夕方に泣くことが比較的多く、正確な原因はわかっていません。ほかの病気による泣きではないことを確認する必要があります。
コリックだから大丈夫と自己判断するのではなく、長時間の泣きが続く場合は医師に相談することが大切です。
【2026年最新情報】泣き止まない赤ちゃんへの対処法と公的機関の見解
2026年現在、赤ちゃんの泣きへの対応を考えるうえで重要な情報源が、こども家庭庁の啓発資料です。
同庁は「赤ちゃんが泣きやまない~泣きへの理解と対処のために~」という動画とガイドブックを公開しています。
動画は約11分で、赤ちゃんの泣きの特徴、激しく揺さぶることによる危険性、泣きへの具体的な対処法を説明しています。
泣き止ませるために試したい5つのステップ
ステップ1:身体の状態を確認する
空腹、おむつ、衣服、室温などを確認します。身体に傷や赤みがないかも観察してください。
ステップ2:授乳や抱っこを試す
授乳の時間であれば、普段どおり母乳やミルクを与えます。抱っこする際には、首と頭をしっかり支えましょう。
ステップ3:刺激を減らす
テレビや音楽を止め、照明を落とします。静かな環境に移動して、ゆっくり話しかけてみましょう。
ステップ4:優しくあやす
子守歌を歌う、ゆっくり室内を歩く、穏やかに声をかけるなどの方法があります。
あいち小児保健医療総合センターも、優しい声かけや子守歌、ゆっくり歩くことなどを紹介しています。
ステップ5:保護者自身が休む
何をしても泣き止まない場合は、赤ちゃんを安全な場所に仰向けに寝かせ、数分間その場を離れて深呼吸しましょう。
落ち着いたら戻り、赤ちゃんの状態を確認してください。
こども家庭庁も、泣き止まないこと自体を問題とせず、保護者がイライラしそうなときには安全な場所に寝かせて休むよう案内しています。
2026年の公的情報で押さえておきたいポイント
2026年に確認できる公的情報や医学資料を整理すると、次のようになります。
これらの情報に共通するのは、赤ちゃんの泣きを単純に止めることよりも、赤ちゃんの安全と保護者の落ち着きを優先する考え方です。
【要注意】赤ちゃんが泣き止まないとき、病院へ行くべき症状とは?
泣き止まない原因が発達上の特徴なのか、病気なのかを見分けることは簡単ではありません。
特に月齢の低い赤ちゃんは、体調が悪くても自分で症状を伝えられません。
次のような症状がある場合は注意してください。
すぐに救急車を呼ぶべき症状
次のような状態が見られる場合は、119番に連絡してください。
- 呼吸が苦しそう、呼吸が止まる、極端に速い
- 唇や顔色が青白い、紫色になっている
- 意識がない、呼びかけに反応しない
- けいれんを起こしている
- ぐったりしていて、普段と明らかに様子が違う
埼玉県立小児医療センターの家庭看護情報でも、呼吸困難、意識障害、顔色の異常などは救急対応が必要な症状として紹介されています。
早急に医療機関へ相談したい症状
次の症状がある場合も、受診を先延ばしにしないでください。
- 生後3か月未満で38℃以上の発熱がある
- 母乳やミルクをほとんど飲まない
- 繰り返し嘔吐する
- 半日程度おしっこが出ない
- 泣き方がいつもと明らかに違う
- あやしても激しく泣き続け、機嫌が極端に悪い
特に生後3か月未満の38℃以上の発熱は、速やかな受診が必要です。
夜間や休日に迷ったら「#8000」
厚生労働省が案内する「子ども医療電話相談事業(#8000)」は、子どもの症状について、地域の看護師や小児科医などに相談できる仕組みです。
電話では、症状に応じた受診の必要性や家庭での対応について助言を受けられます。
ただし、実施時間は都道府県によって異なります。厚生労働省が掲載する2026年5月22日現在の実施状況を確認し、利用地域の受付時間に合わせて電話してください。
緊急症状がある場合は、#8000の相談を待たず119番へ連絡することが優先です。
【ネットの反応・炎上・噂の真相】赤ちゃんを泣かせておくのは正しい?
赤ちゃんが泣き止まない問題では、育児経験者の体験談やSNSのアドバイスが参考にされることがあります。
一方で、赤ちゃんの性格や月齢、健康状態によって適切な対応は異なります。
ネット上の意見を参考にするときは、体験談と医学的な情報を区別する必要があります。
噂1:「抱っこしすぎると抱き癖がつく」
赤ちゃんが泣いたときに抱っこすることを、甘やかしだと考える必要はありません。
赤ちゃんは泣くことで周囲に気持ちを伝えます。優しく声をかけたり、抱っこしたりして安心させることは、自然な育児対応の一つです。
噂2:「泣いている赤ちゃんは放っておけばよい」
これは一律には正しくありません。
安全な場所に寝かせて保護者が数分間休むことと、長時間にわたって赤ちゃんを放置することは別です。
こども家庭庁は、保護者が落ち着くためにいったん離れることを認める一方、長時間放置せず、少ししたら戻って様子を確認するよう案内しています。
噂3:「激しく揺らせば泣き止む」
赤ちゃんを激しく揺さぶることは非常に危険です。
乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)は、強い揺さぶりによって脳や血管が損傷する状態です。
2026年4月15日更新の奈良市の啓発情報では、重い後遺症が残ったり、命に関わったりする危険性が説明されています。
一方、首や身体をきちんと支えた穏やかな抱っこや通常のあやしと、頭が前後に激しく揺れる行為は区別する必要があります。
噂4:「泣き止まないのは親の育児方法が悪いから」
これも正しい理解ではありません。
赤ちゃんの泣きには、発達に伴うものや原因を特定できないものがあります。
授乳、おむつ交換、抱っこなどを試しても泣き止まないことはあります。
泣き止ませられなかったことだけで、保護者の育児能力を判断することはできません。
SNSでの体験談や育児論争をどう見るべきか
「すぐ抱っこするべき」「少し泣かせてもよい」「寝かしつけはこうするべき」といった意見は、家庭ごとの経験に基づくものです。
意見が対立すると、SNS上では炎上のように見えることもあります。しかし、一つの体験談をすべての赤ちゃんに当てはめることはできません。
判断の基準にしたいのは、次の3点です。
1. 赤ちゃんの月齢や健康状態に合っているか。
2. 頭や首、呼吸などの安全を確保できる方法か。
3. 公的機関や小児科などの専門的な情報と矛盾していないか。
特に、泣き止ませるために口をふさぐ、強く揺さぶる、危険な姿勢で寝かせるといった方法は避けてください。
保護者が限界を感じたときの相談先
赤ちゃんの泣き声を長時間聞き続けると、精神的にも身体的にも疲れてしまいます。
イライラしたり、泣き声から逃げたくなったりすることは、育児の負担が大きくなっているサインです。
そのようなときは、パートナーや家族、友人に助けを求めてください。
身近に頼れる人がいない場合は、市区町村のこども家庭センター、保健センター、子育て支援窓口などに相談できます。
赤ちゃんの安全を守るためには、保護者自身が休める環境をつくることも大切です。
【よくある質問】赤ちゃんが泣き止まないことに関するFAQ
Q1:赤ちゃんが何時間も泣き止まないのは異常ですか?
A1:必ずしも異常とは限りません。乳児疝痛(コリック)や発達に伴う泣きなど、病気以外の理由もあります。ただし、普段と違う泣き方や発熱、嘔吐、呼吸異常などがあれば医療機関に相談してください。
Q2:赤ちゃんが夕方になると泣き止まないのはなぜですか?
A2:夕方は疲れや刺激の蓄積などによって、機嫌が悪くなる赤ちゃんがいます。コリックによる泣きも夕方に多い傾向があります。静かな環境で抱っこや声かけを試してみましょう。
Q3:抱っこしても赤ちゃんが泣き止まない場合はどうすればよいですか?
A3:授乳、おむつ、室温、衣服、身体の異常などを確認してください。それでも泣く場合は、静かな場所で優しくあやしましょう。保護者が疲れたら、安全な場所に寝かせて短時間休憩してください。
Q4:生後1か月の赤ちゃんが泣き止まない場合、病院へ行くべきですか?
A4:生後1か月は泣くことが多い時期ですが、発熱や哺乳不良、ぐったりするなどの症状があれば早急に受診してください。特に生後3か月未満で38℃以上の発熱がある場合は、速やかな受診が必要です。
Q5:赤ちゃんを泣かせたまま寝かせても大丈夫ですか?
A5:安全な寝床に仰向けに寝かせ、保護者が短時間離れて落ち着くことは、こども家庭庁も案内している対応です。ただし、長時間放置せず、戻って様子を確認してください。
Q6:赤ちゃんが泣き止まないときに揺らしてもよいですか?
A6:頭と首を支えた穏やかな抱っこやあやしは可能ですが、頭が前後に激しく揺れる行為は絶対に避けてください。乳幼児揺さぶられ症候群につながる危険があります。
Q7:夜中に赤ちゃんが泣き止まない場合、どこに相談できますか?
A7:夜間や休日は、子ども医療電話相談「#8000」が利用できます。受付時間は都道府県によって異なります。呼吸困難や意識障害など緊急性の高い症状がある場合は119番に連絡してください。
まとめ:赤ちゃんが泣き止まないときは安全と安心を最優先に
赤ちゃんが泣き止まない原因は、空腹、おむつ、眠気、温度、刺激、発達に伴う泣きなどさまざまです。
特に生後1〜2か月ごろは泣く時間が増えることがあり、生後6週ごろに泣きのピークを迎えるという2026年の米国小児科学会の資料もあります。
覚えておきたいポイントは次のとおりです。
- 泣き止まないからといって、必ずしも病気とは限らない。
- 赤ちゃんの身体や生活環境を順番に確認する。
- 抱っこや優しい声かけ、静かな環境づくりを試す。
- 激しく揺さぶることや口をふさぐことは絶対にしない。
- 保護者が限界を感じたら、安全な場所に寝かせて短時間休む。
- 発熱や呼吸異常などがあれば、速やかに医療機関へ相談する。
2026年現在も、こども家庭庁や厚生労働省は、赤ちゃんの泣きへの理解と安全な対応、保護者への支援を呼びかけています。
赤ちゃんを必ず泣き止ませることが、育児の成功ではありません。
泣いている赤ちゃんの安全を守り、保護者も無理をせず、必要なときには周囲や専門機関に頼ること。それが、赤ちゃんと保護者の双方を守るための大切な対応です。 (出典: 赤ちゃん 泣き 止ま ない(Yahoo!ニュース))