4回転アクセル成功者は誰?2026年最新の歴代記録と羽生結弦らの挑戦を徹底解説
フィギュアスケート史上、最も難しいジャンプの一つとされる「4回転アクセル」。2026年10月31日現在、公式競技会で4回転アクセルを成功させた選手は、アメリカのイリア・マリニンただ一人です。歴史的な成功を記録したのは、2022年9月14日のUSインターナショナルクラシックでした。
一方、羽生結弦は北京オリンピックでこの大技に挑み、アルトゥル・ドミトリエフJr.も全米選手権で4回転アクセルを試みています。しかし、挑戦したことと、公式競技会で成功させたことは同じではありません。2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックの結果も踏まえ、歴代の挑戦者、4回転半の仕組み、回転不足の判定、基礎点とGOEまで詳しく整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 成功者:2026年10月現在、公式競技会で4回転アクセルを成功させた選手はイリア・マリニンただ一人。
- 歴史的快挙:2022年9月14日、USインターナショナルクラシックで世界初の成功を記録。
- 挑戦者:羽生結弦とアルトゥル・ドミトリエフJr.も公式大会で挑戦したが、成功には至っていない。
- 基礎点:2026-27シーズンの4回転アクセルの基礎点は12.50点。
- 五輪記録:羽生は北京五輪で挑戦し、マリニンは2026年大会でも成功を見送る結果となった。
【2026年最新】4回転アクセル成功者はイリア・マリニンただ一人
4回転アクセル成功者を調べる際、最初に押さえたいのがイリア・マリニンの記録です。
国際スケート連盟(ISU)の公式選手プロフィールには、マリニンが競技会で4回転アクセルを成功させた最初の選手であり、現在も唯一の成功者であると記載されています。
マリニンが歴史を変えたのは、2022年9月14日にアメリカ・ニューヨーク州レークプラシッドで開催されたUSインターナショナルフィギュアスケーティングクラシックです。当時17歳だった彼は、男子フリースケーティングの冒頭で4回転アクセルを成功させました。
この大会はISU公認の国際大会です。つまり、単なる練習映像やエキシビションでの成功ではなく、正式な競技会で歴史的な記録を残したことになります。
当時のISU公式記事によれば、マリニンは2022年の春ごろから本格的に4回転アクセルの技術向上に取り組んでいました。練習でタイミングをつかむことと、本番の緊張感のなかで成功させることは別だという趣旨の説明も残しています。
その後もマリニンは4回転アクセルをプログラムに取り入れ、2022年のスケートアメリカでも成功。世界トップクラスのジャンプ技術を持つ選手として存在感を高めていきました。
2026年にはISU世界選手権で3連覇を達成。ISUの公式プロフィールでも4回転アクセルの唯一の成功者という記録が維持されています。
ここで大切なのは、4回転アクセルに挑戦した選手が一人しかいないわけではないという点です。複数のトップ選手が挑戦してきましたが、競技会で成功した記録を持つのはマリニンだけなのです。
【歴代記録】羽生結弦・ドミトリエフJr.・マリニンの挑戦を比較
4回転アクセルの歴史を理解するには、成功者だけでなく、成功に迫った選手たちの記録を時系列で確認する必要があります。
特に重要なのが、羽生結弦、アルトゥル・ドミトリエフJr.、イリア・マリニンの3人です。それぞれ異なる大会で大技に挑み、歴史的な進歩を示しました。
| 時期 | 選手 | 大会・出来事 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2021年12月 | 羽生結弦 | 全日本選手権 | 4回転アクセルに挑戦。回転不足で3回転アクセルに格下げ。 |
| 2022年1月 | アルトゥル・ドミトリエフJr. | 全米選手権 | 4回転アクセルを試みる。公式記録は回転不足。 |
| 2022年2月 | 羽生結弦 | 北京冬季オリンピック | 4回転アクセルに挑戦。転倒し、成功には至らず。 |
| 2022年9月14日 | イリア・マリニン | USインターナショナルクラシック | 競技会で世界初の4回転アクセル成功。 |
| 2026年2月 | イリア・マリニン | ミラノ・コルティナ冬季オリンピック | 団体金メダルを獲得。個人戦では4回転アクセルを成功させず。 |
羽生結弦:世界初を目指して挑み続けた存在
羽生結弦は、4回転アクセルの歴史を語るうえで欠かせない人物です。
2021年12月の全日本フィギュアスケート選手権で、羽生は競技会で初めて4回転アクセルに挑戦しました。しかし、着氷時の回転不足が大きく、技術判定では4回転アクセルから3回転アクセルへの格下げとなりました。
その後、2022年2月の北京冬季オリンピックでも挑戦を続けます。男子フリースケーティングで大技を試みましたが、着氷時に転倒。完全な成功には届きませんでした。
それでも羽生の挑戦には大きな意味があります。4回転アクセルは長年、競技会で誰も成功させていなかったジャンプです。羽生が世界最高峰の舞台で挑み続けたことは、後に成功する選手たちにも影響を与えました。
実際、マリニンはISUのインタビューで、羽生の挑戦が自分の4回転アクセルへの意欲につながったと説明しています。
アルトゥル・ドミトリエフJr.:回転不足ながら公式記録に残る挑戦
アルトゥル・ドミトリエフJr.も、4回転アクセルの歴史に名を残す挑戦者です。
2022年1月の全米フィギュアスケート選手権で、ドミトリエフJr.は4回転アクセルを試みました。アメリカフィギュアスケート連盟の公式採点記録には、実施要素として「Quad Axel (under-rotated)」と記録されています。
この要素の基礎点は10.00点、GOEはマイナス5.00点で、最終的な要素得点は5.00点でした。
つまり、技術審判は4回転アクセルへの挑戦として認識したものの、回転不足という判定を下したのです。
ドミトリエフJr.の記録は、4回転アクセルが単に跳び上がるだけでは成立しないことを示しています。回転数を満たし、着氷までコントロールできなければ、歴史的な成功とは認められません。
イリア・マリニン:初めて成功を競技記録に刻んだ選手
羽生とドミトリエフJr.の挑戦を経て、マリニンが2022年9月に世界初の成功を達成しました。
特筆すべきなのは、成功した場所が公式競技会だったことです。ISUの公式記事は、マリニンを競技会で初めて4回転アクセルを成功させた選手として紹介しています。
羽生が切り開いた挑戦の道を、マリニンが実際の成功へとつなげた。この関係性こそ、4回転アクセルの歴史を理解するうえで重要なポイントです。
【4回転半の仕組み】アクセルだけが4.5回転になる理由
4回転アクセルがほかの4回転ジャンプと大きく異なる理由は、踏み切りの方向にあります。
フィギュアスケートのアクセルジャンプは、前向きに踏み切り、後ろ向きに着氷する唯一のジャンプです。この構造によって、ほかのジャンプより半回転多く回る必要があります。
一般的な4回転ジャンプは空中で4回転しますが、4回転アクセルでは4回転半が必要です。
- 4回転ジャンプ:4回転(1440度)
- 4回転アクセル:4回転半(1620度)
- 3回転アクセル:3回転半(1260度)
アクセルは前向きに踏み切るため、着氷時には後ろ向きになるまでに追加の半回転が必要です。4回転アクセルは、ほかの4回転ジャンプよりも多く回転しなければならない構造なのです。
成功には回転数だけでなく着氷の安定性も必要
4回転半を空中で回ることだけが難しいわけではありません。回転を終えた後、片足で氷上に着地し、バランスを保つ必要があります。
空中での回転が足りなければ回転不足になります。逆に回転しすぎても、着氷時のバランスを崩せば転倒やステップアウトにつながります。
つまり、踏み切り、空中での回転、着氷という一連の動作を極めて短い時間で正確に成立させなければなりません。
この複雑さが、4回転アクセルをフィギュアスケートの技術的な最高難度の一つに押し上げています。
【難易度・基礎点・GOE】回転不足と成功率はどう判定される?
4回転アクセルを理解するうえで欠かせないのが、ISUの採点方式です。ジャンプの難しさは基礎点で評価され、実際の出来栄えはGOE(出来栄え点)によって加減されます。
4回転アクセルの基礎点は12.50点
2026-27シーズンのISUスケール・オブ・バリューでは、4回転アクセルの基礎点は12.50点です。
代表的な4回転ジャンプと比較すると、次のようになります。
- 4回転トウループ:9.50点
- 4回転サルコウ:9.70点
- 4回転ループ:10.50点
- 4回転フリップ:11.00点
- 4回転ルッツ:11.50点
- 4回転アクセル:12.50点
4回転ジャンプのなかでは4回転アクセルが最も高い基礎点を持ちます。4回転ルッツとの差は1.00点です。
ただし、2026-27シーズンの採点表には一部の5回転ジャンプにも14.00点の基礎点が設定されています。したがって、4回転アクセルをすべてのジャンプのなかで最高点と表現するのは正確ではありません。
GOEはジャンプの出来栄えを評価する
GOEは、ジャンプの高さ、飛距離、踏み切り、着氷、空中姿勢などを評価する仕組みです。2026-27シーズンも、審判はプラス5からマイナス5までの11段階で評価します。
基本的には基礎点にGOEによる加点・減点を加えて、最終的な要素得点が決まります。4回転アクセルの基礎点12.50点では、GOEの1段階が基礎点の約10%に相当します。
そのため、理論上のGOEによる加点・減点はプラス5で最大6.25点、マイナス5でマイナス6.25点となります。
難しいジャンプを跳んでも、着氷が乱れたり、転倒したりすれば得点は大きく下がります。基礎点の高さだけでは、競技上の優位性を判断できません。
4Aの回転不足と格下げの違い
ジャンプの回転不足には、技術審判による明確な判定基準があります。
- q:回転がちょうど4分の1不足した場合。基礎点は維持されますが、GOEで減点されます。
- <:4分の1を超え、2分の1未満の回転不足。基礎点は本来の80%となり、GOEも減点されます。
- <<:2分の1以上の回転不足。1回転少ないジャンプとして採点されます。
例えば、4回転アクセルに「<」が付けば、基礎点は12.50点の80%である10.00点になります。さらにGOEによる減点が加わります。
「<<」の場合は3回転アクセルとして扱われ、基礎点は8.00点です。
羽生結弦の北京オリンピックでの挑戦や、ドミトリエフJr.の全米選手権での挑戦を理解する際にも、この判定記号が重要になります。
4回転アクセルの成功率は何%なのか
4回転アクセルの成功率について、ISUが全選手の練習試行まで含めた公式の成功率を公表しているわけではありません。
競技会の採点記録から個々の試行結果を確認することはできますが、練習での試行回数や非公開の挑戦まで含めた正確な成功率を算出することはできません。
そのため、「成功率は数%」「100回に1回」などと断定するのは適切ではありません。
確実に確認できるのは、2026年10月現在、公式競技会で成功した選手がマリニン一人であるという記録です。
【五輪での記録】北京の羽生結弦と2026年ミラノ・コルティナのマリニン
4回転アクセルは、オリンピックでも大きな注目を集めてきました。しかし、公式競技会で世界初の成功を達成したマリニンでさえ、2026年のオリンピックでは4回転アクセルの成功を記録していません。
北京2022:羽生結弦が五輪の舞台で挑戦
2022年の北京冬季オリンピックで、羽生結弦は男子フリースケーティングに4回転アクセルを組み込みました。
この挑戦は、オリンピックの舞台で4回転アクセルという未踏の技術に挑む歴史的な場面となりました。
しかし、ジャンプの着氷で転倒し、回転不足の判定も受けました。成功には届かなかったものの、羽生の挑戦は4回転アクセルの歴史において重要な出来事として残っています。
ミラノ・コルティナ2026:マリニンは団体金、個人戦は8位
2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは、4回転アクセル成功者であるマリニンに大きな期待が集まりました。
団体戦ではアメリカ代表として活躍し、チームの金メダル獲得に貢献しました。この試合では、マリニンはリスクを避けて4回転アクセルを跳ばず、4回転フリップや4回転ルッツなどを中心に演技を構成しました。
一方、個人戦のフリースケーティングでは、予定していた4回転アクセルを1回転のアクセルに抜けてしまいました。ほかのジャンプでもミスが重なり、男子シングルの最終順位は8位となりました。
この結果は、4回転アクセルを成功させた実績がある選手であっても、オリンピックという大舞台で必ず成功できるわけではないことを示しています。
また、4回転アクセルを跳ぶかどうかは、技術だけでなく、当日のコンディションや得点戦略にも左右されます。マリニンが団体戦で大技を回避した判断は、競技者としてのリスク管理を考えるうえでも興味深い事例です。
【成功とISU公式認定の違い】4Aを跳んだだけでは成功者になれない
4回転アクセルに関する情報で混同されやすいのが、「挑戦した」「4Aとして判定された」「成功した」という3つの違いです。
例えば、公式プロトコルに「4A<」と記載されていれば、技術審判は4回転アクセルとしての試みに対して回転不足の判定を行っています。しかし、これは4回転アクセルを完全に成功させたという意味ではありません。
同様に、映像上で4回転半に近い回転をしているように見えても、公式判定が回転不足や格下げであれば、成功者としての記録にはなりません。
ISU公式認定と競技会での成功を見分けるポイント
4回転アクセルの世界初成功を確認するときは、次の3点を見れば判断しやすくなります。
- 大会の公式性:ISU公認大会など、正式な競技会で実施されたか。
- 採点プロトコル:技術審判がどのジャンプとして判定し、回転不足や格下げの記号を付けたか。
- 着氷の結果:ジャンプを成立させ、転倒などによって成功を失っていないか。
マリニンの2022年の記録は、ISU公認大会で実施され、ISU自身が競技会で初めて成功した4回転アクセルとして公式に発表しています。現在のISU選手プロフィールにも、最初で唯一の成功者という記録が掲載されています。
したがって、SNSなどで話題になる練習映像や、回転不足の判定を受けたジャンプと、公式競技会で成功した4回転アクセルは区別する必要があります。
【プロの結論】4回転アクセルの価値は成功者の人数だけでは測れない
4回転アクセルの歴史を振り返ると、単純に成功したかどうかだけでは見えてこない、フィギュアスケートの技術進化があります。
羽生結弦は、誰も競技会で成功していなかったジャンプに挑みました。アルトゥル・ドミトリエフJr.も公式大会で挑戦し、技術的な限界に迫りました。そしてイリア・マリニンが、ついにその壁を越えました。
この3人の記録は、4回転アクセルの歴史が一人の選手だけで作られたものではないことを示しています。
また、2026年のオリンピックでマリニンが4回転アクセルを回避した場面は、競技における技術と戦略の関係を考える材料になります。最高難度の技を持っていても、すべての試合で使うことが最善とは限りません。
今後、新たな成功者が現れるかどうかを見る際には、動画の印象や回転数だけで判断するのではなく、ISU公認大会の結果と技術判定を確認することが重要です。
特に注目したいのは、4回転アクセルを安定して成功させられる選手が現れるかどうかです。一度の成功と、複数の大会で再現できる安定性には大きな違いがあります。
マリニンが築いた世界初の記録を、次の選手がどのように追い越していくのか。4回転アクセルは、今後も男子フィギュアスケートの技術進化を象徴するジャンプであり続けるでしょう。
【4回転アクセル成功者】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、4回転アクセルを成功させた選手は誰ですか?
A1:アメリカのイリア・マリニンです。2022年9月14日のUSインターナショナルクラシックで競技会初成功を達成し、2026年10月31日現在もISU公式プロフィールで唯一の成功者とされています。
Q2:羽生結弦は4回転アクセルを成功させたことがありますか?
A2:公式競技会での成功記録はありません。2021年の全日本選手権では回転不足で3回転アクセルに格下げされ、2022年の北京オリンピックでも挑戦しましたが、転倒して成功には至りませんでした。
Q3:4回転アクセルの基礎点は何点ですか?
A3:2026-27シーズンの基礎点は12.50点です。4回転ジャンプのなかでは最高の基礎点ですが、回転不足や着氷の乱れがあるとGOEなどによって得点が下がります。
まとめ:4回転アクセルの歴史と今後の注目ポイント
2026年10月31日現在、4回転アクセルを公式競技会で成功させた選手はイリア・マリニンただ一人です。2022年9月14日のUSインターナショナルクラシックで世界初の成功を達成しました。
羽生結弦は北京オリンピックを含む複数の大会で挑戦し、アルトゥル・ドミトリエフJr.も全米選手権で挑みましたが、成功者として記録されているのはマリニンだけです。
4回転アクセルは、前向きに踏み切って4回転半するという特殊な構造を持ち、回転数だけでなく着氷まで高い精度が求められます。2026-27シーズンの基礎点は12.50点で、回転不足やGOEによって最終得点が大きく変わります。
今後の注目点は、マリニンに続く新たな成功者が誕生するか、そして4回転アクセルを複数の大会で安定して成功させる選手が現れるかということです。世界初の記録から始まった4回転半の歴史は、まだ新しい段階にあります。
主な根拠資料・公式記録
- 国際スケート連盟:マリニンの公式プロフィール、2022年世界初成功の記事
- アメリカフィギュアスケート連盟・ISU:ドミトリエフJr.の公式採点記録、羽生の全日本選手権での挑戦
- ISU北京五輪公式結果・採点記録
- アメリカフィギュアスケート連盟:2026年オリンピック個人戦・団体戦の記録
- ISU 2026-27シーズン採点基準・基礎点資料と回転不足の判定基準 (出典: 4 回転 アクセル 成功 者(Yahoo!ニュース))