二代目尾上右近の現在は?襲名から清元との二刀流、2026年の受賞と公演を徹底解説

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二代目尾上右近の現在は?襲名から清元との二刀流、2026年の受賞と公演を徹底解説
二代目尾上右近の現在は?襲名から清元との二刀流、2026年の受賞と公演を徹底解説
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🎵 二代目尾上右近の現在は?襲名から清元との二刀流、2026年の受賞と公演を徹底解説

2026年、歌舞伎俳優の二代目尾上右近(おのえ・うこん)が、舞台芸術の世界で存在感をさらに高めている。歌舞伎俳優としての活躍に加え、清元節の唄方である七代目清元栄寿太夫としても活動する異色の経歴を持ち、2026年には第33回読売演劇大賞の杉村春子賞、令和7年度(第76回)芸術選奨の文部科学大臣新人賞を受賞した。

1992年生まれの右近は、7歳で初舞台を踏み、2004年に二代目尾上右近を襲名。さらに2018年には清元栄寿太夫を襲名している。曾祖父は六代目尾上菊五郎、母方の祖父は映画俳優の鶴田浩二という家系も注目される理由の一つだ。2026年10月には自主公演「研の會」がFINALを迎え、11月以降も歌舞伎座や南座などへの出演が予定されている。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 現在:2026年10月現在34歳。歌舞伎俳優と七代目清元栄寿太夫の二つの芸を持つ。
  • 家系:曾祖父は六代目尾上菊五郎、母方の祖父は俳優の鶴田浩二、父は七代目清元延寿太夫。
  • 2026年の受賞:読売演劇大賞・杉村春子賞と芸術選奨・文部科学大臣新人賞を受賞。
  • 自主公演:2015年から続けてきた「研の會」は2026年の第十回でFINALを迎えた。
  • 今後:2026年11月の歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」、12月の南座「吉例顔見世興行」などに出演予定。

【2026年最新】二代目尾上右近の現在は?受賞・舞台・活動を総まとめ

二代目尾上右近
【画像】二 代目 尾上 右近 関連ショット

二代目尾上右近は、2026年10月30日現在、34歳。歌舞伎の伝統的な演目から現代的な舞台、テレビや映画まで、活動領域を広げている俳優だ。

2026年の大きな転機となったのが、二つの演劇賞の受賞である。

一つ目は、第33回読売演劇大賞の杉村春子賞。受賞対象となった作品は『春興鏡獅子』『盲目の弟』『義経千本桜』の3作品だ。歌舞伎俳優としての舞踊、芝居、人物表現の幅が評価された。

二つ目は、令和7年度(第76回)芸術選奨の演劇部門における文部科学大臣新人賞である。文化庁が公表した贈賞理由では、古風な役者としての容姿、清元の唄方として鍛えた声、規矩正しい踊りの才能が評価されている。

特に注目したいのは、これらの受賞が単に話題性や知名度によるものではない点だ。歌舞伎の古典演目に取り組みながら、先人の芸を現代の舞台で表現する力が評価されている。

2026年の活動を整理すると、歌舞伎の本興行、自主公演、音楽コンサートなど、複数のジャンルを横断していることが分かる。

  • 2026年2月:第33回読売演劇大賞・杉村春子賞の受賞が発表される。
  • 2026年3月:第76回芸術選奨・文部科学大臣新人賞の受賞が発表される。
  • 2026年9月5日・6日:大阪・国立文楽劇場で「研の會 FINAL」を開催。
  • 2026年10月2日・3日:東京・明治座で「研の會 FINAL」を開催。
  • 2026年10月20日:岩谷時子メモリアルコンサートに出演。
  • 2026年11月1日~25日:歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」に出演予定。
  • 2026年12月1日~24日:京都・南座「吉例顔見世興行」に出演予定。

これらの情報は尾上右近公式サイト、文化庁、歌舞伎美人、各公演の主催者発表などで確認できる。

【経歴・年表】初舞台から2004年の襲名、清元栄寿太夫まで

二代目尾上右近
【写真】二 代目 尾上 右近 近影・注目カット

尾上右近の経歴を理解するには、歌舞伎俳優としての成長と、清元の家に生まれた背景を分けて考える必要がある。

7歳で歌舞伎座の初舞台を経験

二代目尾上右近
【資料】二 代目 尾上 右近 報道・メディア記録

尾上右近は1992年5月28日生まれ。東京都出身で、本名は岡村研佑(おかむら・けんすけ)という。

初舞台は1999年、7歳のとき。歌舞伎座の『舞鶴雪月花』で松虫を演じた。当時は本名の岡村研佑として舞台に立っている。

幼少期から歌舞伎の世界に身を置き、舞踊や演技の基礎を身につけていった。歌舞伎俳優を志した背景には、曾祖父である六代目尾上菊五郎の存在もある。

2004年、新橋演舞場で二代目尾上右近を襲名

2004年、12歳で二代目尾上右近を襲名した。

襲名の舞台となったのは新橋演舞場の『人情噺文七元結』。長兵衛の娘・お久役などを勤めた。

ここで押さえておきたいのは、初舞台と襲名は別の出来事だということだ。1999年に本名で初舞台を踏み、2004年に歌舞伎俳優として二代目尾上右近の名を継いだ。この5年間が、現在につながる役者人生の出発点となった。

2015年、自主公演「研の會」をスタート

2015年には、自ら企画・プロデュースする自主公演「研の會」を開始した。

本興行では挑戦する機会が限られる役や演目に取り組み、自分自身の芸を磨く場として継続してきた。単に出演するだけではなく、演目の選定や公演づくりにも主体的に関わる点が特徴だ。

2018年、七代目清元栄寿太夫を襲名

2018年1月には、清元節の唄方として七代目清元栄寿太夫を襲名した。

歌舞伎俳優としての名跡を持ちながら、清元の伝統芸能における名跡も継承することになったのである。2018年2月26日には歌舞伎座で開催された「延寿會」で襲名披露が行われた。

この出来事によって、右近の活動は歌舞伎俳優と清元の唄方という二つの専門領域を持つものへと発展した。

主な経歴を時系列で整理すると、次のようになる。

年月・年齢出来事内容・意味
1992年5月28日誕生本名は岡村研佑
1999年・7歳初舞台歌舞伎座『舞鶴雪月花』の松虫
2004年・12歳二代目尾上右近を襲名新橋演舞場『人情噺文七元結』など
2015年・23歳第一回「研の會」自主公演を開始
2018年・25歳七代目清元栄寿太夫を襲名清元の唄方としても活動
2021年映画『燃えよ剣』に出演松平容保役を演じる
2022年第45回日本アカデミー賞新人俳優賞映画分野でも評価を受ける
2026年二つの演劇賞を受賞杉村春子賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞
2026年10月第十回「研の會」FINAL大阪・東京公演でシリーズに一区切り

この年表から分かるのは、右近が幼少期から歌舞伎の経験を積み、20代で自主公演と清元の襲名という二つの大きな挑戦を実現してきたことだ。

【家系図】六代目尾上菊五郎と鶴田浩二、清元宗家との関係

尾上右近の家系が検索される理由は、歌舞伎界と映画界、そして清元という異なる芸能の系譜がつながっているためだ。

公式プロフィールなどで公表されている関係を整理すると、次のようになる。

六代目尾上菊五郎は曾祖父

右近の曾祖父にあたるのが、近代歌舞伎を代表する名優六代目尾上菊五郎である。

六代目尾上菊五郎は、歌舞伎の歴史に大きな足跡を残した人物で、舞踊と演技の双方に優れた役者として知られる。

右近が2026年の芸術選奨で評価された『春興鏡獅子』も、六代目尾上菊五郎にゆかりの深い演目だ。文化庁の贈賞理由では、右近が演じた小姓弥生と獅子の精の表現が取り上げられている。

つまり、右近にとって六代目菊五郎は、単なる著名な先祖というだけではない。現在の舞台表現にもつながる芸の源流として位置づけられる人物だ。

母方の祖父は俳優・鶴田浩二

母方の祖父は、昭和の映画界で活躍した俳優鶴田浩二である。

鶴田浩二は映画やテレビで幅広く活動し、独特の存在感で知られた俳優だ。歌舞伎とは異なる映像芸能の世界で大きな実績を残している。

右近の家系には、歌舞伎の伝統だけでなく、映画という別の表現文化とのつながりも存在する。

父は七代目清元延寿太夫

父は清元宗家の七代目清元延寿太夫。清元節は歌舞伎の舞台を支える邦楽の一つであり、唄と三味線によって物語や登場人物の心情を表現する。

右近はこの清元の家に生まれた一方、歌舞伎俳優の道を選んだ。その後、自らも七代目清元栄寿太夫を襲名したことで、父から受け継ぐ芸の世界にも本格的に関わるようになった。

家系の関係をまとめると、次の通りだ。

  • 曾祖父:六代目尾上菊五郎。歌舞伎界を代表する名優。
  • 母方の祖父:鶴田浩二。映画・テレビで活躍した俳優。
  • 父:七代目清元延寿太夫。清元宗家。
  • 本人:二代目尾上右近、七代目清元栄寿太夫。

ここで注意したいのは、六代目尾上菊五郎と鶴田浩二が同じ人物の家系に属していても、二人の芸歴や芸の継承は別の系譜として考える必要があることだ。

右近の特徴は、歌舞伎の名優につながる家系と、清元宗家の芸の双方を背景に持つ点にある。これが、歌舞伎と清元を両立する現在の活動にもつながっている。

【歌舞伎二刀流】尾上右近と七代目清元栄寿太夫は何が違う?

尾上右近を語る際に欠かせないのが、歌舞伎俳優と清元の唄方という二つの顔だ。

一般的な歌舞伎俳優は、舞台上で登場人物を演じることを主な仕事とする。一方、清元の唄方は、歌舞伎の舞台において浄瑠璃を語り、物語の情景や人物の感情を音楽面から支える役割を担う。

尾上右近としての活動

二代目尾上右近としては、立役と女形の双方を務め、舞踊にも取り組んでいる。

代表的な注目作の一つが、2017年のスーパー歌舞伎II『ワンピース』だ。人気漫画を原作とする舞台でルフィ役を演じ、従来の歌舞伎ファン以外にも名前が知られるきっかけとなった。

また、2021年公開の映画『燃えよ剣』では松平容保役を演じ、第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞している。

その後も、テレビドラマや映画、舞台などへ活動を広げており、伝統芸能の枠だけに収まらない俳優として認知されている。

七代目清元栄寿太夫としての活動

一方、七代目清元栄寿太夫としての活動では、歌舞伎の伴奏音楽を担う清元の唄方として芸を披露する。

清元は、三味線の音色に合わせて浄瑠璃を語る伝統芸能である。登場人物の心情や場面の情緒を声で描き出すため、歌舞伎の演技とは異なる技術が必要になる。

役者として身体全体を使って人物を表現することと、唄方として声によって物語を伝えること。両者は必要な技術も表現の方向性も異なる。

右近が注目されるのは、単に二つの名前を持っているからではない。異なる芸の領域で、それぞれの専門性を追求しているからだ。

二刀流が歌舞伎の表現にもたらすもの

清元の唄方として声や節回しを鍛えることは、歌舞伎俳優としての表現にも関係する。

声の出し方、言葉のリズム、音楽と身体表現の関係を深く理解することは、舞台上でのせりふや踊りの精度を高める要素になる。

ただし、二つの名跡を持つことだけで自動的に演技が優れているわけではない。それぞれの芸に必要な稽古を積み、舞台で成果を示すことが評価の前提となる。

2026年の文化庁芸術選奨が、右近の声と踊りの両方を評価した点は象徴的だ。歌舞伎と清元の経験が、現在の舞台表現に結びついていることが公的な評価にも表れている。

【研の會 FINAL】2026年の第十回で何が変わった?今後の自主公演にも注目

尾上右近のキャリアを語るうえで、自主公演「研の會」は重要な存在だ。

2015年に始まったこの公演は、右近自身が企画・プロデュースし、通常の歌舞伎興行では挑戦しにくい役や演目に取り組む場として続いてきた。

2026年の第十回はFINALと銘打たれ、大阪と東京の2都市で開催された。

2026年のFINALで上演された3演目

今回の演目は『藝阿呆』『鷺娘』『春興鏡獅子』の3作品だった。

  • 『藝阿呆』:義太夫の芸に人生を懸けた人物たちを描く作品。右近が一人で演じる構成が特徴。
  • 『鷺娘』:白鷺の精を主人公とする幻想的な舞踊作品。右近にとって初役となる演目。
  • 『春興鏡獅子』:小姓弥生と獅子の精という対照的な姿を踊り分ける歌舞伎舞踊の名作。

とりわけ『春興鏡獅子』は、右近にとって芸の原点にもつながる重要な演目だ。2026年の芸術選奨でも評価対象となっており、今回のFINALを象徴する作品の一つとなった。

大阪・東京の公演日程

  • 大阪公演:2026年9月5日・6日、国立文楽劇場。
  • 東京公演:2026年10月2日・3日、明治座。

歌舞伎美人の公演紹介によると、「研の會」は平成27年(2015年)から続いてきた自主公演であり、第十回をもってFINALとして一区切りを迎えた。

FINALは自主公演そのものからの引退ではない

ここで誤解しやすいのが、「研の會 FINAL」という名称の意味だ。

FINALは、あくまで「研の會」というシリーズの最終回を意味する。右近が自主公演を今後一切行わないという意味ではない。

2026年の公演に関するインタビューでは、本人も「研の會」の終了後について、今後も自主公演を続けていきたいという意向を示している。

第一回を開催した23歳の頃から約11年。公演を重ねるなかで、本興行でも挑戦できる役が増えてきたことが、シリーズを一区切りとする背景にある。

つまり、今回のFINALは活動縮小というより、これまでの経験を次の舞台づくりに生かすための転換点と捉えるのが自然だ。

【2026年の受賞歴】杉村春子賞と芸術選奨は何を評価したのか

2026年の尾上右近を象徴する出来事が、二つの演劇賞の受賞である。

第33回読売演劇大賞・杉村春子賞

2026年2月、尾上右近は第33回読売演劇大賞で杉村春子賞を受賞した。

受賞対象となったのは次の3作品だ。

  • 『春興鏡獅子』
  • 『盲目の弟』
  • 『義経千本桜』

『春興鏡獅子』では小姓弥生と獅子の精という異なる性格の役を演じ分ける舞踊表現が求められる。

『義経千本桜』では狐忠信、『盲目の弟』では角蔵を演じた。異なる演目でそれぞれ異なる人物像を表現したことが、今回の受賞につながった。

杉村春子賞は、将来性と実力を備えた俳優を対象とする賞として知られる。右近にとって、歌舞伎俳優としての評価をさらに高める実績となった。

令和7年度(第76回)芸術選奨・文部科学大臣新人賞

もう一つの受賞が、文化庁による芸術選奨の文部科学大臣新人賞だ。

2026年に発表された令和7年度(第76回)芸術選奨で、演劇部門の受賞者に尾上右近が選ばれた。

文化庁の贈賞理由では、主に次の点が評価されている。

  • 役者絵から抜け出たような古風な容姿。
  • 七代目清元栄寿太夫として鍛えた声。
  • 規矩正しい踊りの才能。
  • 『春興鏡獅子』における小姓弥生と獅子の精の表現。
  • 『義経千本桜』の狐忠信や『盲目の弟』の角蔵における人物表現。

注目したいのは、評価の対象が歌舞伎俳優としての演技だけに限定されていないことだ。清元の唄方として鍛えた声も、受賞理由の重要な要素になっている。

つまり、二刀流という右近の特徴が、実際の舞台での成果として認められた受賞だった。

二つの賞が示す右近の現在地

読売演劇大賞と芸術選奨は、それぞれ異なる選考制度を持つ賞である。その両方で評価されたことは、右近の活動が一つの公演や話題に限られず、舞台芸術全体のなかで評価されていることを示している。

特に2026年は、古典の継承と新しい表現の両方が評価された年と整理できる。

【2026年最新公演】11月の歌舞伎座から12月の南座まで

2026年10月30日時点で、尾上右近の次の大きな出演予定として注目されるのが、11月の歌舞伎座と12月の京都・南座での公演だ。

11月:歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」

2026年11月1日から25日まで、東京・歌舞伎座で「吉例顔見世大歌舞伎」が上演される。

演目は通し狂言『仮名手本忠臣蔵』。尾上右近は公演のAプロで塩冶判官、Bプロではおかるを演じる予定だ。

塩冶判官とおかるは、物語のなかで異なる役割を担う人物である。特におかるは女性役であり、立役と女形の双方に取り組む右近の表現力が注目される。

出演日程や配役は公演の公式情報で確認できる。

12月:京都・南座「吉例顔見世興行」

2026年12月1日から24日までは、京都・南座で「當る未歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」に出演予定だ。

右近の配役は次の通り。

  • 昼の部:『正札附根元草摺』の小林朝比奈。
  • 夜の部:『新版歌祭文』「野崎村」の油屋娘お染。

特に『新版歌祭文』の「野崎村」は、恋愛と家族の情愛を描く世話物の名作である。お染という女性役をどのように表現するかも見どころとなる。

2026年12月31日:コンサートにも出演予定

歌舞伎以外では、12月31日にシアタークリエで開催されるNaoto Kaiho Concert『ever after』へのゲスト出演も所属先の出演情報に掲載されている。

このほか、2026年10月20日には「岩谷時子メモリアルコンサート Forever Vol.6」に出演した。歌謡曲やミュージカルの名曲を扱うコンサートへの参加は、歌舞伎の舞台とは違う右近の表現活動を知る機会となった。

2026年10月30日現在の公演予定を整理すると、以下の通りだ。

  • 11月1日~25日:吉例顔見世大歌舞伎/歌舞伎座。
  • 12月1日~24日:吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎/南座。
  • 12月31日:Naoto Kaiho Concert『ever after』/シアタークリエ。

なお、公演日や出演者、配役などは変更される場合がある。観劇を予定する場合は、松竹や劇場、尾上右近公式サイトの最新発表を確認したい。

【舞台外の活動】映画・ドラマ・テレビでも広がる尾上右近の魅力

尾上右近は歌舞伎を活動の中心に置きながら、映画やテレビ、ミュージカルなどにも出演してきた。

映画『燃えよ剣』で松平容保を演じる

2021年公開の映画『燃えよ剣』では松平容保役を担当した。この作品で第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞している。

歌舞伎で培った時代人物の表現や身体の使い方は、時代劇の映像作品でも生かせる技術だ。舞台と映画の両方で活動することで、異なる観客層に接する機会も増えている。

テレビ・バラエティでも親しみやすい存在感

右近は、テレビ番組やバラエティにも出演してきた。

歌舞伎俳優というと敷居の高いイメージを持たれやすいが、舞台外で本人の人柄や芸への考え方を知ることは、初めて歌舞伎を観る人にとっても入り口になる。

また、2026年にはNHK-BS8Kの番組「美女と野獣と鏡獅子 尾上右近のフランス謎解き旅」も放送された。歌舞伎舞踊と海外文化を結びつける内容で、伝統芸能を別の角度から紹介する活動として興味深い。

広告・ブランド活動にも参加

2026年にはKATEのグローバルプロモーション「KABUKE 型破りであれ。」にも参加している。

歌舞伎の伝統的な美意識を現代の広告表現に取り入れる取り組みであり、右近の知名度や表現力を舞台以外の分野で生かす活動の一つだ。

こうした仕事は、歌舞伎を日常的に観ない層にも伝統芸能の魅力を届ける役割を果たしている。

右近の活動を評価するときは、テレビ出演や広告の話題性だけでなく、歌舞伎の本興行や自主公演でどのような役に取り組み、どのような成果を残しているかを見ることが大切だ。

【プロの結論】二代目尾上右近が2026年に注目される本当の理由

二代目尾上右近が2026年に高い注目を集めている理由は、単に名門につながる家系や二つの名跡を持っているからではない。

大きく分けると、次の三つの要素が重なっている。

1. 伝統を継承するだけでなく、自ら挑戦する場を作ってきた

2015年から続けてきた「研の會」は、右近の芸に対する姿勢を象徴する活動だった。

自ら演目を選び、挑戦したい役を舞台にかける。こうした経験を積み重ねたことが、歌舞伎座での大役や古典作品への取り組みにもつながっている。

2026年のFINALは、10回という節目を迎えた一つのシリーズの終了であり、これまでの経験を次の自主公演へと引き継ぐ機会でもある。

2. 清元の芸が歌舞伎俳優としての個性になっている

歌舞伎俳優と清元の唄方を両立する例は珍しい。

清元の技術を持つことは、声や音楽への理解を深め、舞台での表現の幅を広げる可能性がある。文化庁の芸術選奨で声と踊りの双方が評価されたことは、その特徴を考えるうえで重要な材料だ。

3. 古典の実績と新しい観客への発信を両立している

映画やテレビ、コンサート、広告への出演は、歌舞伎を知らない人にも右近の存在を届ける機会になっている。

一方、活動の軸はあくまで歌舞伎にあり、2026年の受賞対象となった作品も古典演目を中心としている。

伝統芸能の専門性を保ちながら、異なるジャンルの観客に接点を持つ。このバランスが、現在の尾上右近の強みだ。

これから右近の活動を追う人は、次の基準で情報を見ると理解しやすい。

  • 歌舞伎の実力を知りたい人:『春興鏡獅子』『義経千本桜』などの古典演目や歌舞伎座での配役に注目する。
  • 二刀流の意味を知りたい人:尾上右近としての出演と、清元栄寿太夫としての活動を分けて確認する。
  • 最新の活動を知りたい人:公式サイトの公演情報と、松竹・劇場の出演者情報を確認する。
  • 「研の會」の今後を知りたい人:FINALによってシリーズは終了したが、自主公演そのものは今後も続ける意向が示されている点を押さえる。

2026年の二つの受賞は、右近が若手の注目株という段階から、伝統芸能の次代を担う実力派へと評価を広げていることを示す節目となった。

二代目尾上右近に関するよくある質問(FAQ)

Q1:二代目尾上右近は現在何歳ですか?
A1:1992年5月28日生まれで、2026年10月30日現在34歳です。本名は岡村研佑です。

Q2:尾上右近が二代目を襲名したのは何年ですか?
A2:2004年です。12歳のとき、新橋演舞場の『人情噺文七元結』で長兵衛の娘・お久役などを演じ、二代目尾上右近を襲名しました。

Q3:尾上右近と清元栄寿太夫は同一人物ですか?
A3:はい。同一人物です。歌舞伎俳優としては二代目尾上右近、清元節の唄方としては七代目清元栄寿太夫を名乗っています。2018年に清元栄寿太夫を襲名しました。

Q4:尾上右近の曾祖父は誰ですか?
A4:六代目尾上菊五郎です。また、母方の祖父は映画俳優の鶴田浩二です。父は清元宗家の七代目清元延寿太夫です。

Q5:尾上右近が2026年に受賞した賞は何ですか?
A5:第33回読売演劇大賞の杉村春子賞と、令和7年度(第76回)芸術選奨の演劇部門・文部科学大臣新人賞です。

Q6:「研の會 FINAL」で尾上右近の自主公演は終了したのですか?
A6:終了したのは「研の會」というシリーズです。2015年から続いた公演は2026年の第十回でFINALを迎えましたが、本人は今後も自主公演を続けていきたい意向を示しています。

Q7:尾上右近の2026年11月以降の出演公演は何ですか?
A7:11月1日~25日の歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」、12月1日~24日の南座「吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」などです。12月31日にはNaoto Kaiho Concert『ever after』への出演も予定されています。

まとめ:二代目尾上右近は伝統と挑戦を両立する歌舞伎俳優

二代目尾上右近は、7歳で初舞台を踏み、2004年に二代目尾上右近を襲名。2018年には七代目清元栄寿太夫を襲名し、歌舞伎俳優と清元の唄方という二つの芸を追求してきた。

曾祖父の六代目尾上菊五郎、母方の祖父の鶴田浩二、父の七代目清元延寿太夫という家系も、右近の芸能活動を理解するうえで欠かせない背景となっている。

2026年は第33回読売演劇大賞の杉村春子賞と、第76回芸術選奨の文部科学大臣新人賞を受賞。さらに10年間続けた「研の會」がFINALを迎え、11月以降も歌舞伎座や南座での出演が控えている。

右近の魅力は、伝統を受け継ぐ立場にありながら、自分自身で新しい挑戦の場を作ってきたことにある。歌舞伎と清元という異なる芸を磨き、舞台外でも活動の幅を広げる姿勢は、これからの歌舞伎俳優の可能性を考えるうえでも興味深い。

「研の會 FINAL」は一つの節目にすぎない。2026年の受賞を新たな出発点として、二代目尾上右近が今後どのような古典作品に挑み、どのような舞台表現を生み出すのか。次の活躍にも期待が集まる。

主な情報確認先

- 尾上右近公式サイト・公式プロフィール
- 歌舞伎美人(松竹)
- 文化庁「令和7年度(第76回)芸術選奨」
- 読売演劇大賞・受賞発表
- 明治座「第十回 研の會 FINAL」
- 南座「吉例顔見世興行」
- Players Agency・出演情報 (出典: 二 代目 尾上 右近(Yahoo!ニュース))