フィギュアスケート女子アメリカ2026最新勢力図!五輪結果とGP出場状況を徹底解説
2026年のアメリカ女子フィギュアスケート界は、ミラノ・コルティナ冬季五輪でのアリサ・リュウの金メダル獲得を機に、新たな時代へと進んでいる。24年ぶりに女子シングルの五輪金メダルをアメリカへ持ち帰ったリュウに加え、アンバー・グレン、イザボー・レヴィトも世界トップクラスの実績を残した。
一方、2026/27シーズンには大きな変化もある。リュウは競技活動を休止し、グレンはスケートアメリカ2026を欠場。レヴィトやサラ・エバーハート、若手のアレクサ・ガスパロットらが国際大会で存在感を示す構図になっている。五輪の順位だけでは見えてこない、アメリカ女子の現在地を全米選手権、ISU世界ランキング、グランプリシリーズの最新情報から整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 五輪金メダリスト: アリサ・リュウが2026年ミラノ・コルティナ五輪女子シングルで226.79点を獲得し、金メダル。アンバー・グレンは5位、イザボー・レヴィトは12位。 - 2026/27シーズンの変化: リュウは今季の競技活動を休止。グレンはスケートアメリカを欠場し、NHK杯への出場が予定されている。 - 次世代の注目選手: サラ・エバーハート、アレクサ・ガスパロット、ローガン・ヒガセ=チェン、ソフィー・ジョリーン・フォン・フェルテンにも注目。
【2026年五輪の結果】アリサ・リュウが金メダル!グレン5位、レヴィト12位の実力差と意味
2026年2月に開催されたミラノ・コルティナ冬季五輪の女子シングルは、アメリカ勢にとって歴史的な大会となった。
優勝したのはアリサ・リュウ。合計226.79点を記録し、日本の坂本花織を1.89点差で上回った。ショートプログラム3位からフリースケーティング1位へと順位を上げ、最終的に頂点に立った。
アメリカ代表のアンバー・グレンは214.91点で5位。ショートプログラムでは13位と出遅れたものの、フリーでは147.52点を記録して3位に入り、大きく巻き返した。イザボー・レヴィトは202.80点で12位だった。
3人の結果を単純に順位だけで比較すると、リュウの独走とグレンの健闘、レヴィトの苦戦という構図に見える。しかし、演技内容まで確認すると、それぞれ異なる強みと課題が浮かび上がる。
アリサ・リュウ:復帰から五輪金メダルまで駆け上がった絶対的エース
復帰後は着実に実績を積み、2025年世界選手権で優勝。2025年グランプリファイナルも制し、2026年には五輪女子シングルの金メダルまで獲得した。
米国フィギュアスケート連盟の選手プロフィールにも、2025年世界選手権優勝、2026年五輪優勝、2025年グランプリファイナル優勝が主な実績として記載されている。
特筆すべきなのは、長期の競技休止を経て再びトップに立ったことだ。単なる若手の成長物語ではなく、競技との向き合い方を自ら選び直した選手の復活劇でもある。
アンバー・グレン:トリプルアクセルを武器にする実力派
2024年グランプリファイナルでも優勝しており、国際大会での実績も十分。大きな武器となるのがトリプルアクセルである。
2026年五輪では女子シングル5位だったが、フリーでは3位に入った。さらに、団体戦ではアメリカの金メダル獲得に貢献している。
2026年世界選手権でも6位に入り、五輪だけでなくシーズンを通じて世界上位の実力を示した。五輪5位という結果だけを見て、彼女の競技力を過小評価するのは適切ではない。
イザボー・レヴィト:安定した表現力と世界選手権4位の実績
2022/23シーズンには全米選手権を制し、2024年世界選手権では銀メダルを獲得。2026年の五輪では12位だったものの、同年の世界選手権では4位に入っている。
五輪の結果だけで評価するならリュウやグレンに及ばない。しかし、世界選手権での上位実績を踏まえれば、アメリカ女子の主力であることに変わりはない。
2026/27シーズンはスケートカナダとフィンランディア杯への出場が予定されており、今後の巻き返しを占う重要な選手となる。
【実績を徹底比較】リュウ・グレン・レヴィト・エバーハートの成績と勢力図
アメリカ女子の現在の勢力図を理解するには、五輪だけでなく全米選手権、世界選手権、グランプリシリーズの結果を合わせて確認する必要がある。
特に重要なのが、2026年1月の全米選手権と、同年2月の五輪、3月の世界選手権という3つの大会だ。それぞれ異なる時期の実力を反映しており、選手の状態を多角的に比較できる。
主要選手の2026年実績比較
出典:ISU公式大会結果、米国フィギュアスケート連盟の2026年全米選手権結果・2026/27年国際大会派遣一覧。
サラ・エバーハート:五輪後のアメリカを支える次世代選手
2026/27シーズンのグランプリ・ド・フランスにも出場し、合計184.62点で7位となった。ショートプログラム9位からフリー6位へ順位を上げている。
さらに、11月27〜29日に開催予定のNHK杯にも派遣される。国際大会を経験しながら成績を積み上げていく段階にあり、次の全米選手権でも注目したい存在だ。
全米選手権の順位が示す意外な事実
2026年全米選手権の女子シングルでは、グレンが233.55点で優勝。リュウが228.91点で2位、レヴィトが224.45点で3位だった。
4位はブラディー・テネル、5位はサラ・エバーハート、6位はソフィー・ジョリーン・フォン・フェルテンである。
なお、関連検索で見られる「ガブリエラ・フアレス=リバス」という名前については、2026年全米選手権の公式シニア女子最終順位に該当する選手は掲載されていない。5位の選手はサラ・エバーハートであり、ここは混同しやすいポイントだ。
全米選手権の結果は、単なる国内タイトル争いにとどまらない。五輪や世界選手権の代表選考に関係するため、アメリカ女子の競争力を判断するうえで欠かせない大会となっている。
【2026/27年グランプリ最新情報】スケートアメリカの出場選手と欠場の背景
2026/27シーズンのISUグランプリシリーズは全6大会で構成される。各選手は最大2大会に出場でき、獲得ポイントの上位6人が12月のグランプリファイナルへ進出する。
米国フィギュアスケート連盟が10月22日に更新した派遣一覧では、アメリカ女子の出場予定が明らかになっている。ここで注目したいのが、当初のエントリーから実際の出場予定が大きく変わった点だ。
アメリカ女子の2026/27年グランプリ派遣一覧
| 大会 | 開催日 | アメリカ代表女子 |
|---|---|---|
| グランプリ・ド・フランス | 10月23〜25日 | サラ・エバーハート |
| スケートカナダ | 10月30日〜11月1日 | イザボー・レヴィト |
| 中国杯 | 11月6〜8日 | アリナ・ボニーロ、ソフィー・フォン・フェルテン |
| スケートアメリカ | 11月13〜15日 | アレクサ・ガスパロット、ローガン・ヒガセ=チェン、ソフィー・フォン・フェルテン |
| フィンランディア杯 | 11月20〜21日 | イザボー・レヴィト |
| NHK杯 | 11月27〜29日 | サラ・エバーハート、アンバー・グレン |
2026年10月22日更新のU.S. Figure Skating派遣一覧。出場予定は変更される場合がある。
スケートアメリカ2026の注目は若手3人
2026年のスケートアメリカは、11月13〜15日にワシントン州エバレットのAngel of the Winds Arenaで開催される。
当初の6月発表では、アリサ・リュウとアンバー・グレンがアメリカ女子の中心選手として予定されていた。しかし、8月にリュウがシーズン休止を発表し、10月21日にはグレンの欠場も正式に発表された。
その結果、アメリカ代表の女子出場選手は次の3人となった。
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特にガスパロットは、アメリカ女子として競技会でトリプルアクセルを成功させた8人目の選手であり、アメリカの黒人女子選手としては初めての成功者と米国フィギュアスケート連盟が紹介している。
グレンやリュウの欠場によって、実績あるスター選手を見る大会という性格から、新しい世代の国際舞台での成長を確認する大会という側面が強くなった。
アンバー・グレンの欠場理由とNHK杯への注目
グレンがスケートアメリカを欠場する理由として、米国フィギュアスケート連盟は、テレビ番組「Dancing with the Stars」シーズン35への出演を挙げている。
競技活動そのものからの引退や、2026/27シーズン全体の休止が発表されたわけではない。連盟の10月22日更新の派遣一覧には、11月27〜29日のNHK杯への出場予定が掲載されている。
一方、リュウについては事情が異なる。2026年8月25日、2026/27シーズンは競技会に出場しない意向を発表した。NBC Sportsやロイターの報道によれば、休養期間中も練習を続け、表現力やジャンプ、スピンなどを磨き、2027/28シーズンの復帰を目指す方針だ。
つまり、グレンは一部大会の欠場、リュウはシーズン単位の競技休止であり、両者を同じ状況として扱うことはできない。
【アメリカ女子フィギュアスケートの最新勢力図】世界ランキング上位に5人が入る強さ
2026年10月24日時点のISU世界ランキングを見ると、アメリカ女子の競争力がよく分かる。
リュウが女子シングル1位、グレンが3位、レヴィトが6位。さらにブラディー・テネルが8位、サラ・エバーハートが9位に入っている。
世界ランキング上位10人のうち、アメリカ代表選手が5人を占めている状況だ。五輪メダリストだけに注目していると見落としがちな、層の厚さを示す数字である。
2026年10月24日時点のアメリカ女子世界ランキング
| 順位 | 選手 | 国 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1位 | アリサ・リュウ | アメリカ | 4,248 |
| 3位 | アンバー・グレン | アメリカ | 3,671 |
| 6位 | イザボー・レヴィト | アメリカ | 3,245 |
| 8位 | ブラディー・テネル | アメリカ | 2,934 |
| 9位 | サラ・エバーハート | アメリカ | 2,725 |
ISU World Standings、2026年10月24日19時40分UTC時点。
世界ランキング1位でも今季出場しない?知っておきたいランキングの仕組み
ここで注意したいのが、ISU世界ランキングと2026/27シーズンの成績は同じものではないという点だ。
ISU世界ランキングは複数シーズンの大会成績を反映する。そのため、リュウが2026/27シーズンの競技活動を休止していても、2025/26シーズンまでに積み重ねた実績によってランキング1位を維持できる。
ランキング上位だから今季も大会に出場する、という理解は正確ではない。実際の出場状況は、ISUのエントリー情報や米国フィギュアスケート連盟の派遣一覧で確認する必要がある。
また、世界ランキングは過去の実績を含む指標であり、現在の演技の完成度を直接示すものでもない。今季の調子を判断するなら、直近の大会結果やショートプログラム、フリースケーティングの内容を併せて見ることが大切だ。
2027年全米選手権が次の勢力図を決める
次の大きな国内舞台となるのが、2027年1月5〜10日にユタ州で開催される全米フィギュアスケート選手権だ。
2026年大会ではグレン、リュウ、レヴィトが表彰台を独占したが、2027年大会ではリュウの休養や若手の台頭によって、代表争いの様相が変わる可能性がある。
グレンの復帰状況、レヴィトのグランプリでの成績、エバーハートの国際大会での成長、さらにガスパロットやヒガセ=チェンら若手の飛躍が大きな焦点になる。
全米選手権は国内タイトルを決めるだけでなく、次の世界選手権などの国際大会に向けた重要な選考の舞台となる。
【歴代五輪金メダリスト】アメリカ女子フィギュアスケートを代表する8人
アメリカ女子の強さを語るうえで欠かせないのが、五輪女子シングルの歴史だ。
2026年のリュウの優勝によって、アメリカは女子シングルで通算8人の五輪金メダリストを輩出したことになる。前回の金メダルは2002年ソルトレークシティ五輪のサラ・ヒューズだったため、実に24年ぶりの快挙となった。
アメリカ女子の歴代五輪金メダリスト一覧
| 開催年 | 選手 | 開催地 |
|---|---|---|
| 1956年 | テンリー・オルブライト | コルティナダンペッツォ |
| 1960年 | キャロル・ヘイス | スコーバレー |
| 1968年 | ペギー・フレミング | グルノーブル |
| 1976年 | ドロシー・ハミル | インスブルック |
| 1992年 | クリスティ・ヤマグチ | アルベールビル |
| 1998年 | タラ・リピンスキー | 長野 |
| 2002年 | サラ・ヒューズ | ソルトレークシティ |
| 2026年 | アリサ・リュウ | ミラノ・コルティナ |
この8人の顔ぶれを見ると、アメリカ女子は1950年代から2000年代初頭にかけて、世界の女子シングルを代表する選手を数多く送り出してきたことが分かる。
ただし、2002年から2026年までの間には、アメリカ女子が五輪の個人種目で金メダルを獲得できない期間が続いた。2006年トリノ五輪ではサーシャ・コーエンが銀メダルを獲得したものの、金メダルには届かなかった。
その長い空白を終わらせたのがリュウだった。しかも、2022年北京五輪では6位だった選手が、復帰後に世界選手権と五輪を制したという点に、この優勝の特別な意味がある。
【プロの結論】アメリカ女子フィギュアスケートはスター依存から多層型へ
2026年の結果を総合すると、アメリカ女子フィギュアスケートの最大の特徴は、トップ選手の実績と次世代選手の成長が同時に進んでいることだ。
リュウは五輪金メダリストとして歴史に名を刻みながら、2026/27シーズンは競技から距離を置く。グレンは国内選手権3連覇と五輪5位の実力を持ち、レヴィトは世界選手権4位という実績を背景に新シーズンへ向かう。
さらに、エバーハートやフォン・フェルテン、ヒガセ=チェン、ガスパロットといった選手が国際大会で経験を積んでいる。
今後の注目ポイントは3つ
1. リュウの復帰時期と競技力の進化
2027/28シーズンの復帰を目指すリュウが、休養期間を経てどのようなプログラムを披露するかは大きな注目点だ。五輪金メダリストという肩書だけでなく、技術面や表現面の変化にも期待が集まる。
2. グレンとレヴィトの世界上位争い
グレンは高難度ジャンプを武器にし、レヴィトは世界選手権での安定した実績を持つ。異なる個性を持つ2人が国際大会でどこまで結果を残すかが、アメリカ女子の競争力を左右する。
3. 若手選手のシニア定着
全米選手権で上位に入ったエバーハートや、スケートアメリカに派遣されるガスパロット、ヒガセ=チェンらの成長も見逃せない。五輪経験者が不在の大会で結果を出せれば、次の世代にとって大きな転機となる。
アメリカ女子の勢力図を追う際は、五輪順位だけで判断するのではなく、世界選手権、全米選手権、ISUランキング、グランプリの実際の出場状況を組み合わせて評価することが重要だ。
【フィギュアスケート女子アメリカ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年ミラノ・コルティナ五輪で優勝したアメリカ女子選手は誰?
アリサ・リュウです。女子シングルで226.79点を獲得し、金メダルを獲得しました。アメリカ女子としては2002年のサラ・ヒューズ以来、24年ぶりの五輪金メダルです。
Q2:アンバー・グレンとイザボー・レヴィトの五輪順位は?
アンバー・グレンは5位で214.91点、イザボー・レヴィトは12位で202.80点でした。グレンはフリーで3位に入る巻き返しを見せています。
Q3:アリサ・リュウは2026/27シーズンに出場する?
出場しません。2026年8月に2026/27シーズンの競技活動休止を発表しています。練習は続けながら競技力を磨き、2027/28シーズンの復帰を目指す方針です。
Q4:スケートアメリカ2026に出場するアメリカ女子は誰?
10月21日に発表された米国代表は、アレクサ・ガスパロット、ローガン・ヒガセ=チェン、ソフィー・ジョリーン・フォン・フェルテンの3人です。当初予定されていたグレンは欠場を発表しています。
Q5:アメリカ女子の世界ランキング1位は誰?
2026年10月24日時点ではアリサ・リュウが4,248ポイントで1位です。アンバー・グレンは3位、イザボー・レヴィトは6位に入っています。
Q6:アメリカ女子の歴代五輪金メダリストは何人?
2026年のアリサ・リュウを含めて8人です。テンリー・オルブライト、キャロル・ヘイス、ペギー・フレミング、ドロシー・ハミル、クリスティ・ヤマグチ、タラ・リピンスキー、サラ・ヒューズ、アリサ・リュウが該当します。
Q7:次の全米フィギュアスケート選手権はいつ?
2027年1月5〜10日にユタ州で開催予定です。次世代選手の台頭や、五輪代表選手の新シーズンの状態を確認できる重要な大会となります。
まとめ:2026年はアリサ・リュウの歴史的優勝と新世代の台頭が交差する年
2026年のアメリカ女子フィギュアスケート界は、アリサ・リュウの五輪金メダルによって歴史的な節目を迎えた。アンバー・グレンは五輪5位と全米選手権3連覇、イザボー・レヴィトは世界選手権4位と、それぞれ異なる形で世界トップレベルの実力を証明している。
一方、2026/27シーズンはリュウの競技休止やグレンのスケートアメリカ欠場によって、新しい選手たちに注目が集まる。サラ・エバーハート、アレクサ・ガスパロット、ローガン・ヒガセ=チェン、ソフィー・フォン・フェルテンらの成長は、今後のアメリカ女子を占う重要な材料になる。
特に注目したいのは、11月のグランプリシリーズと2027年1月の全米選手権だ。リュウの復帰を待つだけでなく、現在リンクに立っている選手たちの成績を追うことで、アメリカ女子の新しい勢力図が見えてくる。
五輪金メダリストを生み出した伝統と、次世代選手の挑戦。その両方を持つアメリカ女子フィギュアスケートは、2027年に向けても世界の女子シングルを左右する存在であり続ける。 (出典: フィギュア スケート 女子 アメリカ(Yahoo!ニュース))